prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「闇の列車、光の旅」

2010年07月13日 | 映画
どう見ても貧困のどん底なのに、携帯やデジカメを持っているあたりの奇妙さ。(携帯料金、どういう風に払っているのだろう。プリペイド式か?)

タトゥーを入れるところや、自分たちの仲間以外はすべて敵というあたり、悪い意味の部族社会そのまんま。
どういう構造になっているのかわからないが、手製の鉄パイプを加工したような銃がおそろしく原始的な形の分、異様な怖さを感じさせる。
共同体のあり方はひどく前近代的なのに、武器や生活家電だけ現代化しているいびつな世界。

国境を越えたとたんに風景ががらっと変わって目に入るところアスファルトとコンクリートの建物といった人工物で埋め尽くされるが、これはこれで何か荒廃した感じ。

列車で逃げているのに、簡単に車で追いついてしまうのに当惑する。そんなにあの列車、遅いのか。
(☆☆☆★★)


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