角界で主人公が行儀が悪いのはマンガの「のたり松太郎」「ああ播磨灘」といった先例があるけれど、先輩の力士から親方衆から親から記者からタニマチに至るまで何かしらの負の要素を抱えているのは珍しい。
余貴美子が咥えているタバコの灰がぽろっと落ちるのが、ふだん電子タバコを吸っているだけに生きる。
主人公のライバルの静内が使う技でとっくり投げというのが出てくるのが珍しい。
寺本莉緒のホステスの一切の説明抜きで悪いのかどうか微妙な感情表現など見事なもの。
最終の二話で「ロッキー」ばりに根性が入る。
現役の力士をピエール瀧が合成で描いているのが可笑しい。