prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「四月になれば彼女は」

2024年03月30日 | 映画
ずいぶんややこしい構成だなあと思った。
冒頭、森七菜がボリビアのウユニ塩湖ほか海外に一人撮影旅行に行くところから始まり、佐藤健と同居していた長澤まさみが突然姿を消すという展開になる。

そこから回想に入り、といっても、森の回想なのか佐藤のなのか長澤なのかごっちゃになっているものだからかなりスジを追いにくい。大学時代の佐藤が私服で、医者になってからは白衣といった具合に区別をつけるようにしてはいるのだが。
行方不明になっていた長澤が突然帰ってきたのかと誤解するところがいくつかあった。佐藤と長澤が飽きたわけでもなさそうなのに同衾していない(だから行方不明になってもすぐは気づかない)というのもよくわからない。

ドローンを使った撮影が駆使されているけれど、海岸を真上から静止して見下ろすというのはどう撮ったのだろう。

ともさかりえに似てる人が出てると思ったら当人なもので、ますます時間感覚が狂う。
いまどきフィルムカメラや手書きの手紙を使うのだからわざとやっているっぽいが。