シリーズものの小説を書いている小説家の描くキャラクターが画面として描かれて交錯する趣向というと「アンリエットの巴里祭」とそのリメークの「パリで一緒に」、それから「おかしなおかしな大冒険」などと古くから連綿として続いているわけだが、その手の込み方とくるりくるりと転換するシチュエーションの密度はまあ大変なもの。
一体、どのように展開してどのように落ち着くのかさっぱり読めない。
スローモーションを多用して華麗なバレエのように振り付けられたアクションが魅力。
ヘンリー・「スーパーマン」・カヴィルの整いすぎた容姿が作り物っぽすぎて可笑しい。