冒頭、画面に数字が出てくるので何かと思ったら、抗争で殺されたマフィアの人数。画面に出る殺し場以外にもずいぶん殺されているのが、数字がたびたびとぶことからもわかる。
ブラジルの警察の取り調べというのが平気で被疑者を拷問するのも、イタリアの刑務所に女の「差し入れ」というのがあるというのもびっくり。
法廷の後ろの方に鉄格子があってそこで正装した証人(受刑者でもある)がいて、どうかすると被告と論争したりする。
罰金一億リラと言われても、もとのリラがどの程度の価値があるのかわからないのと、今はユーロに変わっているものでどうもピンと来ない。
この法廷の場面は演劇的、オペラ的と捉えていいと監督のマルコ・ベロッキオがメイキングインタビューで語る。