シアターコクーンで上演され、WOWOWで放映した録画を見る。
同じ蜷川幸雄が演出し、花園神社の境内を舞台として平幹二郎が主演した「王女メディア」を見ているが、あれはメディアだけでなくコロスも含めて出てくる役者全部が男優という作りだった。
メディアはあまりに「女」そのものという役だから逆に男がやった方が純粋に女が出るというコンセプトだったが、今回は大竹しのぶが主演とあって正面から「女」そのまんまを出してくる。
本水の上に蓮をあしらったのを基本デザインとして、男のキャラクターは初め輿や馬に乗ってその水に足を浸けないで出てくるという具合に、舞台全体が「女」性を強く打ち出した。
犠牲になる二人の子供は、前は生贄の小羊を思わせるデザインだったが、今回はシンプルな白装束。その分、意味が広がった観。大竹は子供相手の芝居でも上滑りせず「母」の顔を見せる。さすが。
同じ蜷川幸雄が演出し、花園神社の境内を舞台として平幹二郎が主演した「王女メディア」を見ているが、あれはメディアだけでなくコロスも含めて出てくる役者全部が男優という作りだった。
メディアはあまりに「女」そのものという役だから逆に男がやった方が純粋に女が出るというコンセプトだったが、今回は大竹しのぶが主演とあって正面から「女」そのまんまを出してくる。
本水の上に蓮をあしらったのを基本デザインとして、男のキャラクターは初め輿や馬に乗ってその水に足を浸けないで出てくるという具合に、舞台全体が「女」性を強く打ち出した。
犠牲になる二人の子供は、前は生贄の小羊を思わせるデザインだったが、今回はシンプルな白装束。その分、意味が広がった観。大竹は子供相手の芝居でも上滑りせず「母」の顔を見せる。さすが。