prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」

2020年03月24日 | 映画
前作はスマホから情報漏れがあったらどんなことが起きるかという日常的な設定から話をつなげていくのかと思ったら、途中から過去のやたら複雑な経緯とかトラウマとかが絡んで、いささか話を作り過ぎではないかと索然となった。
その続編とあってやや恐る恐る気味で見たのだが、初めから作った話であることがはっきりしているので割りと調子を崩さないで見られた。

副題になっている囚われの殺人鬼の描き方が安くしたハンニバル・レクター博士そのまんまで、警察内のセキュリティの甘さは冗談みたい。
それにしても役者さんたちも背景の美術や風景もやたらつるつるピカピカとしていて影も重さもないのは日本映画の常とはいえ、薄いし軽い。

主人公ふたりが連れだって遠ざかっていく普通のラストの後に、ふたりの出会いのシーンの回想がくっつくというおそろしく座りの悪い構成。

今どき貞操の危機が山場に来るとは思わなかった。





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