先月晴れて首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を保釈され、横浜に移り住んだMAKIKYUですが、今日は所用で市内を走る神奈川中央交通(通称:神奈中)のバスに乗車する機会があり、何度か乗車した同社バスの一つが今日取り上げるAEROSTAR Mです。
神奈中(かなちゅう)は本州最大(日本全国でも西日本鉄道(西鉄)についで2番目)の規模を誇る小田急グループのバス事業者で、バス専業事業者の中では日本最大手の規模を誇る位ですので、神奈川の路線バスといえば神奈中を連想させられるといっても過言ではない状況です。
また同社は規模だけでなくサービス面でも業界他社に先駆けた施策を多数打ち出している事でも知られていますが、神奈中のバスは三菱ふそうの車両を多数導入している事が特徴で、三菱製の車両は同社エリアの至る所で目にする事が出来ます。
現在使用している車両は、その中でも96年以降に製造されたNEW AEROSTARと呼ばれる大型路線車(以前同社のNEW AEROSTARを取り上げた際の記事はこちらをクリック:この車両も年式によってエンジンや形式などが異なり、結構バリエーションがあるのですが…)が多数を占めていますが、同社エリアは大都市圏の排ガス規制対象エリアにも含まれる事もあって、旧年式車は次々と淘汰されてNEW AEROSTAR以前の車種は比率にすると少数派となっており、現在残存しているNEW AEROSTAR登場以前の三菱製大型路線車はAEROSTAR Mのみとなっています。
この車両は1993~95年にかけて導入され、AEROSTARシリーズでは恒例の死角確認窓の代わりに、神奈中では一般的な運賃支払い方法を案内する字幕が取り付けられているのが大きな特徴ですが、現在廃車が進行していますので、この姿を見る機会は徐々に減少しています。
ただそれでも三菱車が多数を占めている神奈中だけあって、横浜市内をはじめ神奈川県内各地や町田などではまだまだ見かける機会は多く、乗車も比較的容易な状況ですが、比較的近年まで多数が稼動していたAEROSTAR Kと呼ばれる車種は現在の神奈中では見ることが出来ませんし、AEROSTAR Mも一昔前の神奈中といえばこの座席、とでも言うべき独特な感触の赤いモケットの車両を中心に次々と退役していますので、興味のある方は早めに乗車や撮影をしておいた方が良さそうです。
ちなみに写真は4年程前に横浜市内の鶴ヶ峰駅(バスターミナル)で撮影した大和営業所のAEROSTAR Mですが、現在神奈中で見る事が出来るAEROSTAR Mは行先表示器がLEDに取り替えられており、写真の行先表示幕を見る事は出来ません。