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岩手県交通の「バス共通カード取扱車」~最近増殖している車両ですが、このステッカーは…

2007-06-26 | バス[東北]

先日「MAKIKYUのページ」では岩手県交通の旧型車両(CJMシリーズ)に関する記事を公開しましたが、近年親会社の国際興業から移籍した車両に関しては、他の国際興業グループ各社と同様に親会社塗装のまま使用されており、MAKIKYUが3月に東北を訪問した際にも多数が活躍している姿を目撃していますが、この車両は首都圏でお馴染みの国際興業バスが地方各地へ進出しているかの様な錯覚を覚えます。

その中でも岩手県交通は盛岡地区の都市圏輸送を抱え、岩手県内では圧倒的なシェアを誇る事業者である事から、国際興業からの移籍車両数も群れを抜く状況で、次々とやって来る写真のキュービックによってCJMシリーズなどを急速に淘汰していますが、岩手県交通では他の国際興業グループ各社と異なり磁気バスカードが用いられている事もあって、同社に移籍した車両の中には「バスカード取扱車」ステッカーの代わりに、首都圏でお馴染みの「バス共通カード取扱車」ステッカーをそのまま使用した車両を見かける事があります。

岩手県では岩手県交通と岩手県北バスの2社で共通使用可能なバスカードが発売されており、岩手県交通の車両では基本的に「バスカード取扱車」という緑色に白文字のステッカーが貼られているのですが、一応2社で共通となっている事から「バス共通カード」という言葉にも偽りはなく、このステッカーでも問題はないのですが、首都圏でお馴染みの「バス共通カード取扱車」ステッカーを貼ったバスを見かけると、バス共通カードをそのまま使ってしまいそうになります。
(まあ岩手県交通を利用する乗客の大半は地元の方で、バス共通カードを持ち合わせて乗車する乗客は稀有なのでしょうが…ちなみに当然ながら、首都圏のバス共通カードは通用しません)

また写真の車両は側面後部に広告が貼られてしまっていますが、岩手県交通の最近の車両の中には、今や国際興業バスで見かけなくなった「KKK」ロゴの最初の「K」文字の三角形2つを削り、「IKK」(Iwate Ken Kotsu)としているバスも多数見かけ、これまた国際興業バスと錯覚させられそうですが、今はまだ何も変哲のない有り触れた車両に感じるこのキュービックも、今後首都圏でのキュービック淘汰や新塗装への塗り替えが進み、またPASMO(ICカード)導入に伴って現行の「バス共通カード取扱車」ステッカーを貼り付けたバスが数を減らすようになれば、数年前の国際興業バスを思い出させる懐かしの車両として、注目すべき存在になるかもしれません。