MAKIKYUが永らく幽閉されていた首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)から保釈され、横浜の地に移ってから早1ヶ月が経過しましたが、横浜では最近横浜市交通局の路線バス(市営バス)再編が大々的に行われており、多数の系統が廃止・改変・民営移管されています。
その中でも4系統と呼ばれる路線は、横浜市南部の磯子駅~追浜(市営バスは追浜駅の少し先にある追浜天神橋まで)を運行していた路線で、そこそこの本数が運行されていて乗客も決して少なくはなかったのですが、同区間で併走する京浜急行バス(こちらは追浜天神橋の更に先に位置する追浜日産自動車・追浜車庫まで運行)と全区間で路線が重なっていた事や、京浜急行(鉄道)と併走する区間が大半を占めている事などから赤字路線の筆頭に挙がるほどで、今年春に市営バスは4系統から撤退して京浜急行バスに移管され、4系統は現在同社による単独運行となっています。
4系統の民営移管により唯一横須賀市に乗り入れていた市営バスは消滅し、路線の過半数を占める金沢区内でも、同系統移管前に金沢文庫駅~洋光台駅間を運行していた市営バス(市営時代の一部は更に港南車庫まで運行)が京急に移管されていますので、この方面での市営バスは激減しています。
この事は運行の効率化という観点では有利なのでしょうが、乗客の立場から見ると運賃は据え置かれ、バス共通カードや横浜市が発行する乗車証などは従前通り通用しますので最低限の利便性は確保されたものの、マリンカード(地下鉄・バス共通のプリペイドカード)や、横浜市内の幅広いエリアで使用可能な市営バス一日乗車券(現在でも発売しており、現行の市営バス各路線で利用可能)などが使用できなくなった事は大きな痛手です。
(この点では近年市営バスが民間に全面移管された札幌、函館や秋田などは、逆に移管路線を含めた指定範囲の民営バスで一日乗車券が通用する様になり、従来は市営のみで通用した一日乗車券の利便性が向上していますので、横浜市も何とかならなかったものなのかと感じてしまいます)
ちなみに写真は3月にたまたま民営移管直前の4系統に乗車する機会があり、その際に撮影したものですが、この姿は今や思い出のワンシーン、4系統を市営バスが運行していた姿を知っている方は、往時の市営バスが活躍していた頃を思い出して頂ければ幸いです。