4月にMAKIKYUが中国を訪問した際には、北京と上海というメジャーな都市を移動する際に、そのまま向かうのでは面白みが…という事で、時間も多少余裕がありましたので、少々大回りして江西省の省都・南昌市にも立ち寄ったのですが、この街にも無軌電車(トロリーバス)が走っており、今日はこのトロリーバスを取り上げたいと思います。
南昌を走る汽車(バス)は殆どが一般のディーゼル車で、トロリーバスはMAKIKYUが見た限りでは、南昌火車站を起点に市内中心部をラケット上に環状運行する2路と呼ばれる路線(環路)だけで、その2路の中でも外線(外回り)と区間車(途中まで運行)のみがトロリーバス(内線=内回りは一般のディーゼル車)を使用しているのですが、この路線は火車站と中心部を移動するには便利な路線で運賃も1元均一ですので、南昌の市内中心部を公共交通で移動するとなると非常に重宝します。
(少なくとも火車站を発着するトロリーバスはこの2路のみです)
車両は写真の中堅格と言った感を受ける1車種(乗車した車両のプレートを見た限りでは、2001年製でした)のみで、車両はワンステップ車にも関わらず非空調車ですが、外観上のバリエーションも広告を除くと系統表示部分が電光表示となっているか否かという程度ですので、趣味的な観点からは少々物足りなく感じるかもしれません。
(それでも南昌クラスの地方都市では、この様な乗り物に乗車できるだけ贅沢な話かもしれませんが…)
またMAKIKYUが乗車した際には、交差点内で架線近くに駐車車両が存在し、他のディーゼルバスが次々と走り去る中でトロリーバスだけがなかなか進めないといった事もあり、利便性も劣る面がありますが、騒音や居住性、環境面でのメリットもある乗り物ですので、少数派でありながらも末永く活躍する事を願いたいものです。
あとMAKIKYUが北京から南昌へ移動する際に乗車した列車(1453次:乗車記はこちら)と、南昌滞在時に近郊の新余まで乗車した列車(N527次:乗車記はこちら)の乗車記を、それぞれ乗車日に合わせた過去ログ投稿として公開致しましたので、興味のある方はこちらもご覧頂けると幸いです。