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四川省・沙湾を走る市内公共汽車~2路線だけの運行ですが…

2007-09-06 | バス[中華人民共和国]

現在MAKIKYUは多忙で、まとまった時間が確保できる状況ではありませんので、今年中はもう海外へ行くという事などはなさそうですが、昨年夏には「MAKIKYUのページ」においても旅行中の記録などを何度か掲載し、その中には中国・四川省を訪問(陸路&海路で訪れるにはかなり遠い地です)した際の記事も公開しています。

四川省方面に関する記事も、芭石鉄路と呼ばれるナローSLの走る路線に関しては以前取り上げましたが、そこからさほど遠くない楽山市の沙湾という田舎街(楽山市の中心部からバスで約1時間、省都成都からでも直通(本数は少ないです)や楽山での乗り継ぎでバス約3時間で行けます。また沙湾には火車(鉄道)站もあり、停車する列車は一日一往復の慢車(ローカル列車)だけですが、これを利用して成都との間を移動する事も可能です)を走る交通機関に関してはまだ取り上げていない状況ですので、何度かに渡って公開したいと思います。

今日取り上げるのは沙湾を走る城市公交汽車(市内路線バス)で、この街では他都市との間を結ぶ都市間バスの他に2路線だけとはいえ市内路線も存在しており、MAKIKYUが目撃した限りでは車両前面に掲げてある行先表示は表裏で1路・2路それぞれが標記されている状況でしたので、2路線共に使用車両は共用の模様で、見た限りでは車体広告などは異なるものの、使用車両は写真の車両1種類のみを目撃しています。

沙湾城市公交路線は1路が市内を南北に、2路が東西に走る路線で、外国人旅行者が沙湾で路線バスを利用するとなれば大抵2路(それでも沙湾を訪問する外国人自体が少ないですので、バスを利用する外国人は極少数かと思います)ですが、2路は街外れにある火車站を起点に市内中心部にある汽車站(バスターミナル)を経由し、川を渡って草*具までの間を走る路線で、終点の草*具(煤電公司)ではかなり面白い鉄道に乗り継ぐ事が出来ます。

MAKIKYUも2路の路線バスに乗車した動機は、草*具を起点としている鉄道に乗車する事が一番の目的だったのですが、このバス自体も大都市の路線バスとは異なる独特のノンビリとしたムードが漂っており、15分間隔程度で運行されている模様でしたが、途中の街中では司機(運転士)が休憩のためにバスを5~10分程度止めて数人の客を車内で待機させていたり、火車站から街中へ向かって坂道を下る際はエンジンを切ってニュートラルの状態でずっと下って行くなど、日頃日本国内の路線バスに乗り慣れている身としてはなかなか強烈なものでした。

ちなみにこのバスですが、四川省という夏は湿度が高く暑さが厳しい内陸の地とはいえ、当然空調などは装備されておらず、また中国では低級のバスを中心によく見られる前エンジン車ですが、人海戦術で知られる国だけあって車掌(司機も含めて私服着用)も乗務しており、1乗車僅か1元の運賃で日本では体験できないバス旅を堪能できます。

あと草*具を起点に走る鉄道に関しても、近日中に別途取り上げたいと思います。

*具=「土」へんに「具」