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園内遊覧列車・あぷと君で活躍する10000形(?)DL~EC40形を模したDL

2007-09-21 | 博物館・保存施設等

 

昨日「MAKIKYUのページ」では碓氷峠鉄道文化むらの園内を走る「あぷと君」と呼ばれる軌道幅2フィート(610mm)の遊覧列車に関して取り上げましたが、この遊覧列車の牽引には、昨日取り上げた英国製の石炭焚きで走る本格的な蒸気機関車(SL)の他に、ディーゼル機関車(DL)も活躍しています。

牽引する客車は3両だけですので、運行時間帯によって機関車のみを付け替えるのですが、一般客へのインパクトはSLに比べて低い事もあってか、DLは午前中や夕方を中心に活躍し、SLに比べて稼働率が低くなっています。

ただこのDLは随分昔に碓氷峠で活躍していたEC40形電気機関車を模した形をしており、これは如何にもこの鉄道文化むらならではの感がありますが、このDLは何故か形式番号「10000」を名乗っており、この番号には何か由来があるのかどうかも気になる所です。

またこの遊覧鉄道「あぷと君」にはさほど急勾配といえる区間はなく、当然アプト式などのラックレール区間も存在していませんが、このDLは「あぷと君」という名称にはピッタリな感があり、それなりの雰囲気も出ているかと思いますし、この遊覧鉄道のバリエーションに幅を持たせるという観点でも面白い気がします。

ちなみに「あぷと君」の牽引機関車が時刻によってDLとSLのどちらであるかは、鉄道文化むら内のあぷと君乗車券売り場近くに掲示も出ていたと記憶していますが、どちらに乗車した場合でも「あぷと君」の運賃は同じですので、時間帯の関係もあってMAKIKYUはSL牽引列車の方にしか乗車していないものの、好み次第ではこちらを選ばれても良いかと思いますし、或いは両者を乗り比べてみるのもまた面白いかもしれません。

写真はSL運行時間帯に側線に留置されているDLと、ED40形の後釜とも言えるEF63形が走る軌道幅1067mmの線路と併走する区間で、3両の客車を牽引して走るDLの姿です。

追記:EC40形と表記すべき所を、ED40形と誤記していましたので訂正いたします。
またこの機関車の番号(10000)は、EC40の称号改正前にあたる形式名で、ご指摘頂いた皆様ありがとうございます。