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廃止の優先席、復活へ ~携帯電話電源OFF車両の設定も変更に

2007-10-19 | Weblog

ネット上のニュースを色々見ていた所、「全席優先席」制を取り入れていた阪急電鉄(グループ会社の能勢電鉄、神戸電鉄も含む)で10月29日から優先席が復活するという情報が、幾つかのニュース記事をはじめ、阪急の公式HPでも公開されています。

これは8年前に全国で初めて車内の優先席を廃止し、乗客同士の譲り合いの精神に期待して「全席が高齢者や障害者優先」としていたものの、お年寄りの利用者らから「譲ってもらえない」「優先席があった方が譲ってもらいやすい」などの声が寄せられ、現実の前に理想が挫折したのが実情の様ですが、この問題はなかなか難しいモノと感じさせられます。

また同時に阪急系ならではの独特な取り組みである「携帯電話電源OFF車両」に関しても、さすがに梅田寄り最前部車両(最混雑車両)での携帯電話OFFは厳しいのか設定車両の変更が行われ、設定車両数も減少していますが、他社で一般的な「優先席付近での携帯電話電源OFF」は行われず、この独特な取り組みは引き続き行われます。

今回のこの2点の変更は、現実を踏まえるとMAKIKYUは妥当な判断なのかと思いますが(判断は大きく分かれるかと思いますが…)、こうなると気になるのが阪急に追随して近年「全席優先席」制を導入している首都圏の某交通局(地下鉄)で、こちらは他の首都圏鉄道と同じく優先席付近では携帯電話OFF(=即ち全車携帯電話電源OFF車両)としている事から、一部の利用者からは車内でのメール使用なども出来ずに難儀しているという話も聞きます。

またこの事業者では路線バスも運行していますが、こちらも近年ベビーカーを折り畳まずに乗車できる様になっており、これも同じエリアを走る他事業者とは扱いが異なる事から、こちらも問題が生じていますが、今後他事業者の動向を見ながら、これらの施策に何か変化があるのかどうかも気になる所です。

写真は首都圏某交通局(地下鉄)車両の窓ガラスに貼られている「全席優先席」案内のステッカーです。
MAKIKYUは英語に疎いのですが、詳しい方によるとこのステッカーの英語標記の表現も難ありの様で・・