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昨日の東海道線・日頃見かけない車両が偶然…

2008-05-12 | Weblog

 

昨日MAKIKYUは所用で横浜市内(=近場)を動き回り、東海道線を利用する機会があったのですが、その際には今や当たり前過ぎる存在の「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い車両」の代表格と言える車両に乗車(これは全然面白くないですが…)すると共に、普段東海道線では走らない車両にも2本程偶然遭遇する機会がありましたので、今日は日頃の「MAKIKYUのページ」記事とは趣旨を少々変えて、この普段東海道線を走らない車両2本に関して取り上げたいと思います。

1枚目は戸塚駅で撮影した189系と呼ばれる特急用車両で、直流区間用の特急形車両・183系に碓氷峠対策を施した車両(現在碓氷峠を越える区間は廃線となっており、実質的に183系と変わらない状況になっています)ですが、近年は新型特急車両E257系の台頭等によって主役の座からは降臨し、臨時では特急として運行される機会も残されてはいるものの、183・189系の定期特急列車での運行は見られなくなっています。
(183系を名乗る車両というだけであれば、国鉄から継承の老朽車に手を加えて使い続ける事が好きな会社では、今でも一部線区の特急として第一線で活躍中ですが、この車両は他形式からの改造車で実質的には全く別物ですので、ここでは除外します)

ただ特急の花舞台から退いた183・189系は、廃車となった車両も多数あるものの、特急での活躍時代にそこそこ手を入れた車両なども多数あり、まだ使い続ける事はできる車両も多い事から、ごく一部は「妙高」号などの定期列車で使用されています。

また一部は波動用車両に回されており、この編成は旧国鉄特急色を纏った編成が多い事から、被写体としても結構人気がありますが、臨時列車などによく用いられ、この代表格といえる列車としては、青春18きっぷシーズンの週末などに臨時運行される快速「ムーンライトながら」号の臨時便(91・92号)が知られています。

それ以外にも臨時快速列車や団体貸切列車などでの出番が多い状況ですので、東海道線の横浜周辺でも時々姿を見かけますが、全て不定期列車ですので、日によっては183・189系の姿を全く見られない事もあり、姿を見る事ができるとしても1日に数本ですので、偶然遭遇すればちょっと気になる存在と言えます。

ちなみに昨日遭遇した189系は修学旅行専用列車として走っており、多少古い車両とはいえ、リクライニングシートで悠々自適の旅は、決して安いとは言えない普通運賃を払って、「レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い車両」の薄暗く貧相な車内に2~3時間程度身を置く事も当たり前という現状(東京都心やそれ以南から、宇都宮や前橋などへ普通・快速列車で向かう場合などが該当し、一部の方はこれを「修行」と呼んでいる様です)では、高割引の学生団体でそれも小児運賃適用の小学生にはかなりの贅沢…と感じてしまい、この修学旅行専用列車は「特急」扱いなのか、それとも「快速」扱いなのかも気になる所です。

もう一本は南武線用の205系で、これは所用で戸塚区内の某所を歩いていた際に、普段の東海道線では見慣れない感じの車両が…と思い、とっさにコンデジを構えて撮影したものです。

慌てて撮影した事もあって、かなり中途半端な感じの写真ですが、工場などへの入出場か試運転で走っていたものと思われ、MAKIKYUは車両のグレードを考えると喜んで乗りたい電車とは感じませんが、こちらは臨時列車でも営業運転で戸塚周辺を走る機会はまずないだけに、この場所での珍客という度合いでは、189系を遥かに上回る存在と言えます。

この205系の客扉窓は小さいタイプで、これは205系の中でも初期車に当たりますので、山手線からの転属車両という事になりますが、南武線はこの車両が配属当初に走っていた山手線と同様に、首都圏JR通勤線区の中でも比較的駅間が短く、さほど高速で走行する様な路線ではありませんので、複線区間をのんびりと走る印象が強い黄色(+オレンジと茶色)帯の6両編成が、場違いとも言える3複線(東海道・横須賀線と貨物線)区間を高速で突っ走る様は、非常に違和感を感じたものです。

これがもし205系でも比較的駅間の長い武蔵野線や京葉線辺りを走る車両であるならば、同じ205系で珍客とは言っても、ここまで違和感を感じる事は…という気もしますが、たまに日頃見かけない車両に偶然遭遇するのも面白いものと感じさせられたものです。