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城市巴士のトップドア車両~この様な車両を導入するメリットは果たして?

2008-05-22 | バス[中華人民共和国]

昨日中国四川省・成都市内を走る2階建てバスに関して取り上げ、その際に車両の塗装が「香港の某大手事業者と非常に類似」と記しましたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、この様な話をしてもご存知の方はごく一部かと思いますので、今日は久々に香港のバスに関する話題として、城市巴士に関して取り上げたいと思います。

城市巴士は英名で「City Bus」、また略称で「城巴」などと呼ばれる事もあり、香港では以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げ、九龍や新界と呼ばれる地区で幅広く路線を持つ九龍巴士(KMB・九巴)には及ばない新興勢力ですが、香港では大手事業者の一つに数えられる存在で、「黄色を主体に朱色と青の派手な塗装」が特徴的です。

運行エリアは香港島内の路線を主体としており、香港島内の路線を新世界第一巴士(First Bus・新巴)と呼ばれる事業者と2分する状況になっていますが、城巴も香港のバスでは一般的な2階建て車両がメインとなっており、平屋車両を見かける事がむしろ少ない状況です。

またMAKIKYUは城巴自体まだ一度しか乗車しておらず、それも香港島の南側を走る73路と呼ばれる路線(香港島の南側自体が余りメジャーなエリアではなく、そのエリア内を走る路線ですので、この系統に乗車した事がある方は少ないかと思います)に乗車しただけなのですが、2階建て車両も車種は色々ある様で、MAKIKYUが乗車した車両をはじめ、一部は客ドアが前1箇所のみとなっている車両も使用されていました。

2階建て車両でドアが1箇所のみとなれば、高速バスなどであればまだしも、市街地を走る一般路線にしては…と感じるもので、MAKIKYUが乗車した73路の様な比較的ローカルな路線であればまだ良いのですが、写真の973路の様に香港島を南北に縦断し、更に海峡を越えて九龍地区へ至る過海綫と呼ばれる路線でも用いられており、この様な路線では香港の中心部を突き抜ける事になりますので、これでは果たして乗降に手間取る事はないのだろうか…と感じたものです。
(余談ながら写真の973路の車両は、見た目はMAKIKYUが乗車した73路とほぼ同等の車両です)

ちなみに香港のバスは城巴に限らず基本的に「前乗り前払い」中降りで、日本の一部事業者で見られる「前乗り前降り」の運賃後払い(途中停留場では中扉しめきり)ではありませんので、中ドアのない車両を導入するメリットがどれだけあるのかも気になるものです。