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成都市内を走る路線バス(1)

2008-05-14 | バス[中華人民共和国]

 

つい先日中国・四川省で非常に大規模な地震が発生し、未だに被害の全貌すら把握できない状況ですが、聞き慣れない地名と共に次々と入ってくる情報を耳にする度に、未曾有の災害である事を痛感させられ、亡くなった方への冥福を祈ると共に、一刻も早い被災からの復興を願いたいものです。

ところで中国・四川省といえば、沿岸部から2000km程内陸に入った奥地に位置しており、どんな山奥でも100km程度で海に出られる某島国と比較すると、こんな話を聞くだけで中国の広大さを痛感させられる程で、今は不要不急の訪問は避けた方が良い状況となっているこの地には、MAKIKYUも私事ながら2年程前に一度足を運んだ事があり、飛ぶ事(=飛行機搭乗)がダメなMAKIKYUとしては、今まで足を運んだ事がある所で最も遠い部類に入ります。
(現在は交通機関にも大きな影響が出ている様ですが、平時であれば北京・上海・広州などからも丸1日以上は要するものの直通列車(寝台車と座席車の混成)運行もあり、時間に余裕があれば列車での成都訪問も可能です)

既に「MAKIKYUのページ」でも、成都から200km程度離れた楽山市郊外の沙湾を走る座席なしトロッコ列車が走る軽便鉄道や、芭石鉄路と呼ばれる軽便SL鉄道に関する記事(この方面は地震で被害が報じられているエリアとは逆方向ですが、何らかの影響は出ているかと思います)などを取り上げていますが、今日は久々に中国関連の記事として、この四川省の省都・成都市を走る路線バスに関して少々取り上げたいと思います。

写真はMAKIKYUが2年程前に成都を訪問した際には、ありふれた存在とも言えたタイプの車両で、MAKIKYUが列車で成都にたどり着いた後、すぐに宿泊先へ向かう際に乗車したバスもほぼ同等の車両でしたが、前面に「成都」と書かれた姿は、如何にも四川省の省都・成都を走る車両というイメージがあります。

前面にルーバーがあってエンジンも前扉付近にあり、2段ステップながらも段差が大きく前扉付近が狭くなっていますが、走行中には異様な臭気を放ちながら非力なエンジン音を奏でて這う様に走る様は、成都に限らず中国の路線バスでは典型的ともいえます。

非空調のこの様な車両では、運賃は割安(1元)ですので短距離の乗車であれば良いものの、湿度が高く蒸し暑い成都の土地柄での長時間乗車はかなり体力を消耗し、あまりオススメできるものではありません。

ただ火車北站(成都站)から大回りして、成都市内のバスターミナルの中でもアクセスが悪いと言われる街外れの石羊場汽車站(バスターミナル)へ向かう系統などで走っている姿も目撃しており、楽山方面などへ向かう長距離バスに乗車するために石羊場汽車站へ…というのであれば、このバスも市内移動の選択肢の一つにはなりそうですが、この系統を全区間乗り通すともなれば、座席も中国では典型的なプラスチックという有様ですので、例え座れたとしても結構疲れそうです。
(今はもう少し良い車が使われているかもしれませんが…)

また成都をはじめ、中国の路線バスに関してはまだまだ取り上げていない写真などが…という状況ですので、国内などの話題と合わせ、今後も時折中国のバスに関して取り上げて行きたいと思います。