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トラバーサーへの体験乗車~停車位置にも注目

2008-05-20 | 交通関連イベント等

 

先日開催された秩父鉄道の「2008わくわく鉄道フェスタ」では、大目玉とも言える1000形リバイバル塗装編成の並びや、この車両を用いた臨時列車の運転、それに広瀬川原駅の臨時営業といった事柄が大きな注目点といえますが、通常非公開となっている広瀬川原車両基地内のイベント会場ではそれ以外にも通常はまず…という事が幾つかあり、その一つがトラバーサーへの体験乗車です。

トラバーサーとは機関区や路面電車の車庫など、一部の鉄道車庫に置かれている車両移動用搬機で、通常トラバーサーが設置されている車庫内自体が、一般には非公開ですし、これを用いて車庫内の幾つも敷かれた線路の中で、別の線路へ車両を移動させる為に用いるものですので、営業列車がトラバーサーに載る事はまずありません。

まして乗客自身が乗車する事はまずない代物で、目にする機会があったとしても乗車機会は…という状況ですが、先日のイベントではこのトラバーサーへの体験乗車も実施されており、体験乗車コーナーはさほど混雑していませんでしたし、こんな体験は滅多に出来ず乗車料金無料という事もあって、MAKIKYUも初めてトラバーサーに体験乗車してきました。

このトラバーサー自体も両端にレールが敷かれ、車輪を用いていますので、鉄道車両というより車庫内設備の一つという位置づけとは言えども、見方によっては超広軌の鉄道車両と捉えてもおかしくない程で、鈍足ながらも居住性は決して良いものではありませんが、「2本のレール上を乗客を乗せて走る車両の線路幅が路線延長に匹敵、或いはそれ以上」という状況は滑稽なものです。

また今回のイベントでは乗客を多数乗せてピストン運行しており、迅速に運行する必要性がある反面、接続する線路とトラバーサー内線路の位置をあわせる必要性がない事もあって、トラバーサー乗降扱いの際にも、トラバーサー内線路と接続する線路の位置が目に見えるほどずれた状況となっており、多数の乗客を乗せた姿と共に、本来の使用目的ではまずありえない姿を見るのも、日頃公開されない車庫内でのイベントらしく、面白いものでした。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、このイベントでトラバーサーに乗車されたという方も居られるかと思いますし、別の機会で乗車体験をお持ちの方も居られるかと思いますが、乗車された体験をお持ちの方は、その時の感想なども是非コメント頂ければ幸いです。

写真は多数の乗客を乗せて走る(?)トラバーサーと、線路の位置が随分ずれた状況で停車している停車中のトラバーサー内(降車時に撮影)です。