鉄道各線のラッシュ混雑が激しい首都圏、その中でも東急田園都市線は屈指の混雑線区の一つとして知られています。
また東急田園都市線は抜本的な混雑打開策が打ち出せず、6ドア車両導入(→早くも運用離脱車両が大量発生)や、ラッシュ時間帯における急行電車の準急格下げといった奇策が際立つ状況です。
今月はこれに加えて期間限定で並行路線バスへの旅客分散キャンペーンを実施、東急線車内の中吊り広告や駅構内の告知などで盛んに宣伝されています。
キャンペーンは混雑の激しい平日朝ラッシュ時間帯(7~9時)、三軒茶屋~池尻大橋~渋谷間の田園都市線定期券利用者(通勤・通学どちらでも可)を対象としており、MAKIKYUは対象外ですが、東急世田谷線沿線から三軒茶屋で田園都市線に乗り換えて渋谷、もしくは更に渋谷でJRなどへ乗継利用されている方などは、三軒茶屋・渋谷両駅での地上~地下の移動などを考慮すると、結構有用なキャンペーンと感じる方も少なくないと思います。
ちなみにこのキャンペーンで対象となる路線バスは東急バスのみ、該当区間で一部系統を共同運行している小田急バスに関しては対象外となっていますので、キャンペーンを利用してバスへ乗り換えてみようと思っている方は要注意です。
また世田谷線沿線では、上町辺りなどは渋谷発着で三軒茶屋経由の路線バスが多数運行していますが、今回は期間限定のキャンペーンと言う事もあってか、これらの系統も三軒茶屋以西の区間に関しては対象外となっています。
今後この取り組みを深度化させ、並行路線バスへの旅客シフトによる混雑緩和を狙うのであれば、三軒茶屋接続で田園都市線~世田谷線乗継定期券を所持する乗客を対象に、世田谷線沿線各停留所→三軒茶屋~渋谷駅の各停留所間でも東急バス利用を認め、乗継なしで移動できる事をPRするのも悪くないのでは…と感じたものでした。
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バスは大阪駅またはなんば駅を入るのだが、地下鉄は梅田やなんばを通らないため、案外バス利用者も多い。
なんば~鶴町4丁目の71系統は、夜間のみ上六(上本町六丁目)発もあったらしい。
大阪市内で地下鉄と市バスが並行している区間は結構多いですが、都市規模の割に地下鉄路線網が密で、尚且つ郊外へ向かう鉄道も発達していますので、バス路線の規模は意外と振るわない印象があります。
守口車庫や鶴町4丁目などはそんな中でもバス便が比較的多い所で、特に前者は地下鉄駅至近の場所ですので、ここから大阪駅(梅田)へ向かうバスが多数発着・利用も旺盛と言うのは異例とも言えます。
大阪市営地下鉄は初乗り以外の運賃で割高感がありますので、時間はかかっても安く…という需要が相当数存在する事に加え、電自連絡割引が同一区間往復でも適用されますので、これで更に交通費を浮かすために片道バスという流動もありそうな気がします。
また電自連絡だけでなく市バス同士の乗継システムが存在するのも特徴で、この制度のお蔭で守口車庫~住吉車庫間を210円で移動できてしまうのも驚異的と感じます。
ただ大阪は元々鉄道網が密な事に加え、退潮が進む土地柄と言う事もあり、通勤ラッシュも御堂筋線やJR新快速を除くと首都圏に比べれば遥かにマシ、田園都市線の様な「焼石に水」ともいう程の対策を迫られる路線は皆無かと思います。
そのため混雑対策での系列バス活用事例が出て来る可能性はかなり低そうな気がしますが、電自連絡定期発売などは首都圏よりはるかに進んでいますので、この点は首都圏も見習う点は多い気がします。
首都圏では都営などに地下鉄とバスの連絡定期券制度が存在、また東急線駅で東急バスのPASMO定期券購入可などの事例はあるものの、大半は私鉄と系列バス事業者間ですら連絡定期券設定がなく、バス定期券は購入が面倒と感じる事も少なくないと感じますので…