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マリックスライン・クイーンコーラル8(2)~船内と途中寄港地の様子

2013-09-10 | 船舶[日本国内]


先日「MAKIKYUのページ」で取り上げたマリックスラインの鹿児島~沖縄航路で活躍する「クイーンコーラル8」、乗船してタラップを上がるとエントランスホールにたどり着きます。


このエントランスホールには案内所があり、その脇には売店も設けられているのですが、案内所共々営業時間が限られており、概ね航海中はクローズとなっていますので要注意です。
(売店の利用だけでなく、途中下船制度を利用する場合の手続きなども、なるべく早めにした方が無難です)


そして案内所の前を通り、各等級の客室へ向かう事になりますが、MAKIKYUが利用した2等客室は、長距離フェリーならでなの四角い枕と毛布が用意された相部屋のカーペット室で、昼間に奄美諸島間を移動する程度なら充分なレベルですが、夜行航海で鹿児島発着となる場合は、個人的には空席があれば若干追加して上級客室を利用したいと感じます。
(クイーンコーラル8の場合は、他の鹿児島~沖縄航路就航船と異なり、2等洋室(最も割安な寝台)の設備が設けられていませんが、マルエーフェリー運航便を含む他3艘では、若干の追加でこの設備を利用する事ができます)


2等乗船券で乗船した場合、航海中はずっとこの2等船室で過ごす旅客も居るのですが、船室以外にも付帯設備が充実しており、ゆとりある空間の広さは船旅の大きな魅力、乗船日は天候に恵まれた事もあり、MAKIKYUは航海中の半分以上を上部デッキで過ごしていました。

南国の日差しの強さは半端ではなく、4月でもこのデッキで直射日光を長時間浴びると後で日焼けして皮膚が…という状況でしたが、穏やかな航海だった事もありここで思い思いの一時を過ごす旅客も多く、再び沖縄へ足を運ぶ機会があれば、またこの様な一時が堪能できれば…と感じます。

またMAKIKYUは途中の徳之島(亀徳)で途中下船し、翌日のマルエーフェリー便に乗船しているのですが、マルエーフェリー運航便の上部デッキの広さは「クイーンコーラル8」に比べると、見劣りが否めないと感じたものでした。

そして本部港を出航して1時間半もすると、沖縄本島最北端の辺戸岬の姿が見え、その脇を過ぎる頃には鹿児島県・与論島の姿も見えますので、与論島と沖縄の距離的な近さを感じる一方、本部乗船でも辺戸岬の脇を通るまで結構な時間を要し、まして那覇から乗船ともなれば…という有様は、沖縄本島の大きさを改めて実感させられます。

本部から2時間半程で与論島に到着、まだ昼前ながらも既に鹿児島県ですが、最終寄港地の鹿児島到着は翌日朝、鹿児島市と600km以上も離れていますので、鹿児島~沖縄航路に乗船すれば、鹿児島県の大きさを存分に感じる事ができます。


与論島周辺の海は、写真ではその凄さを存分にお伝えする事ができないのですが、奄美大島や沖縄本島の海と比べても、海の色は驚く程綺麗で、MAKIKYUも「こんな海を見るのは初めて」「日本にもこんな所があるのか…」などと感じたものでしたが、船内でも多数の乗客から歓喜の声が上がり、与論停泊中にはその姿をカメラに収めている乗客の姿が多数見受けられたものでした。

この与論島停泊中は丁度昼時と言う事もあり、営業時間の限られている食堂は丁度この停泊中が営業時間でしたので、乗船記念も兼ねて食堂にも足を運んでみました。


食堂自体は軽食コーナーといった趣で、少々手狭な印象があり、注文も自動販売機で食券を購入するシステムであるなど、決して豪華な印象ではありません。


しかしながらマリックスラインではこの食堂を「洋上レストラン」と称してメニューを写真入りで紹介し、HPでも取り上げているなど、限られた設備の中でも船旅の魅力を演出しようとしている姿勢は大いに評価できます。

食堂のメニューも一般的な食堂のメニューだけでなく、奄美名物の鶏飯(けいはん)や、鹿児島ならではの食材を用いた御膳なども取り揃えており、MAKIKYUは鶏飯を注文したものでした。


船内では厨房設備などが限られ、700円と言う価格設定もあり、鶏飯の味は残念ながら本場奄美大島の専門店に比べると…といった印象を受け、スープが濃い味で少なめと感じたものでしたが、マルエーフェリーの食堂ではメニューに鶏飯は見かけない状況でしたので、この様なメニューを取り揃えているだけでも大いに評価できると感じたものでした。

与論島を出航すると、しばらくは島の周りを取り囲むように美しい海が拡がる光景が続き、次の寄港地・沖永良部島(和泊)へ向かいますが、この途中ではダイヤ通りの航海であれば、鹿児島から沖縄へ向かう船ともすれ違います。

マルエーフェリーの鹿児島~沖縄航路就航便とすれ違う姿を目撃した後は、しばらく沖永良部島を眺めながらの航海となり、与論島から約2時間で沖永良部島・和泊港に入港となります。


沖永良部島は一応人口5桁、島の大きさや人口だけを見ると、東京の伊豆大島などよりも規模の大きい島ですが、観光客の多い島ではなく、本土と遠く離れた特異な立地もあってか、かなり鄙びた印象を受けたものです。

この沖永良部島を出航すると、2時間半程で途中下船地・徳之島(亀徳)到着となり、MAKIKYUは「クイーンコーラル8」をここで下船したものでしたが、乗船日は天候に恵まれ、海も穏やかだった事もあり、7時間以上の航海でも決して飽きる事はなく、絶好のクルーズを堪能できたと感じたものでした。


徳之島で途中下船した後は、翌日のマルエーフェリー運航便に乗船して鹿児島を目指したもので、丸1日徳之島で過ごす事となりました。

鹿児島~沖縄航路のマルエーフェリー運航便におけるクイーンコーラル8との差異や、徳之島関連の記事なども近日中に追加したいと思います。



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