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本四海峡バスで活躍する西工E型高速車~専ら大磯号に充当

2013-09-12 | バス[近畿]

先月末~今月初めにかけて、MAKIKYUは関西方面へ足を運ぶ機会があり、先日その際に乗車した阪堺電気軌道の新型車両に関する記事も取り上げましたが、先月末には関西だけでなく、初めて明石海峡大橋~淡路島~大鳴門橋経由で徳島へも足を運んだものでした。
(MAKIKYUは以前にも明石海峡大橋を通った事はありましたが、大鳴門橋を通るのは初めてでした)

本州~四国間を結ぶ3つの架橋ルートの中で、鉄道が通っているのは最初に開通した瀬戸大橋のみですので、明石海峡大橋~淡路島~大鳴門橋ルートを通る場合は必然的に自動車利用となります。

公共交通機関利用ともなれば、利用手段は高速バスに限定されますが、明石海峡大橋を経由する高速乗り合いバスは、大阪や神戸を起点に、淡路島内や徳島を結ぶ路線が、幾つもの事業者によって多数運行されています。

MAKIKYUは関西入りした初日に神戸入りし、その翌日に明石海峡大橋を通る旅程でしたので、その場合神戸市内(三ノ宮など)~徳島駅間を直接ダイレクトに結ぶ路線を利用するか、この路線を途中の高速舞子(舞子駅に隣接)から乗車すれば、手段としては最も至便です。

しかしながらMAKIKYUは、淡路島も北端の僅かな地域に足を踏み入れた事がある程度、現在は架橋によって実質的に陸続きとは言えども、日本国内離島の中では極めて大きいこの島を素通りするのは…という事で、敢えて神戸市内~淡路島内の高速バスと島内路線バス、そして洲本~徳島間のバスを組み合わせて移動したもので、その際に神戸市内~淡路島内で乗車した高速バスが「大磯号」です。

大磯号は新神戸駅を基点に三ノ宮・高速舞子を経由し、明石海峡大橋を渡ったらすぐに高速道路を降り、淡路夢舞台・大磯港を経て東浦バスターミナルへ至る路線で、全区間を乗り通しても所要1時間足らず、運賃も3桁に納まる短距離路線です。

明石海峡大橋を通る高速乗り合いバスは、大きく分けて「BLUEネットワーク」と称するJR系と、淡路交通や関西私鉄系列のバス会社が共同運行を行う私鉄系に分かれており、「大磯号」は前者に属する西日本JRバスと本四海峡バスの2社共同運行となっています。

その中でも運行本数の大半を占めるのは、純粋なJR系バス事業者ではなく本四海峡バスで、MAKIKYUは同社のバスには未乗でしたので、是非一度は…という事で、本四海峡バス運行便を狙って乗車したものでした。

本四海峡バスの所属車両は白と青系ながらも、JR系とは大きく異なる装いとなっており、高速バス専業事業者ですので、所属車両も専ら観光・高速用車両になるのですが、大磯号は高速乗り合いバスながらも、全区間乗り通しても所要1時間程度の短距離路線ですので、大磯号専用の廉価版高速車(B級高速車)も活躍しています。

大磯号は本四海峡バス運行便でも、必ずしもB級高速車が充当されるとは限らず、通常の高速車が充当される事もありますので、どちらに当たるかは運次第です。

出来ればB級高速車の方に乗車出来れば…という事で、乗車予定便第1候補と第2候補のどちらに乗車しても、その後の旅程が成立する様に、早めに始発の新神戸駅へ出向いたのですが、そうしたら発車待ちの大磯号は狙い通りのB級高速車でしたので、このバスに乗車して淡路島を目指したものでした。
(MAKIKYUの乗車日は、その後の第2候補便もB級高速車による運行でしたが、東浦バスターミナル到着後に見かけた神戸市内行の大磯号は、B級高速車ではなくエアロエースが充当されていました)

 
大磯号で活躍するB級高速車は、西日本車体工業(西工)のE型と呼ばれるタイプで、西鉄の短距離高速路線などで活躍するB型高速車の如く見るからに路線バスと言う風貌ではなく、前面窓が拡大された自家用バスの様な印象を受ける車両ですが、下回りは一般路線車と大差ないものです。
(後部写真が乗車した車両で、前面公式側を撮影した写真は同形の別ナンバー車です)


座席もリクライニングシートを装備するなど、1時間程度の乗車であれば充分なレベルの設備を備えており、俗に「ワンロマ」と呼ばれる車両のトップドア版と言っても過言ではない車両ですので、乗り心地などは観光バス車両などとは大きく異なります。


デラックスで静粛な車内を求める方には、余り嬉しくない車両かもしれませんが、如何にも路線バスと言った乗り心地や走行音を堪能しながら、明石海峡大橋を渡れれば…と思っていたMAKIKYUにとっては嬉しい限りでした。

西工E型高速車自体も、一部地域・路線を除けば余り多くない車両だけに、MAKIKYUがこのタイプの車両に乗車したのは約1年ぶりと言う状況で、西工自体も会社解散(廃業)していますので、今後このタイプが増殖する事はまずありませんが、エアロスターやエルガなどのB級高速車は、短距離路線などでもっと活躍舞台があっても…と感じたものでした。

また大磯号は一応高速乗り合いバスながらも、短距離運行で比較的多くの便(毎時1~3本)が設定され、回数券はおろか定期券まで設定される程の路線ですので、当然ながら予約座席指定制ではなく座席定員制となっています。

そのためやって来た車両を見て、気に入った車両なら…という事で、一般路線バス感覚で手頃に乗車できるのも魅力的ですが、運賃は区間制ながらも整理券方式(運賃後払い)ではなく、乗車時に行先を申告して乗車券を購入→降車時に乗車券を回収する方式(回数券は利用券片切り取りではなく押印)となっています。


乗降停留所名などがカタカナで記されたレシートの様な乗車券、深夜急行バスなどで同種の乗車券を何度か見かけた事がありますが、半券などが手元に残るスタイルではなく、降車時に回収されてしまうのは惜しい限りです。

高速バスや船舶では、目的地到着時に乗車券回収となる事が多いですが、鉄道の如く希望者には「使用済(或いは無効・乗車記念など)」の証明をした上で、手元に残す事は出来ないのだろうか…と感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?



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