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南海電気鉄道 8000系電車~関西を走る関東風電車

2009-04-29 | 鉄道[近畿・スルッとKANSAI加盟社局]

 

MAKIKYUが今月関西を訪れた際には、大阪の難波から南へ向かう南海電気鉄道にも乗車する機会がありました。

MAKIKYUが難波駅で南海線ホームを覗くと、昨年走り出した新型車両・8000系が丁度住之江行きの普通車(各駅停車ではありません)で停車しており、南海を利用する機会は滅多にないMAKIKYUは、この車両を目にする事自体が初めてという状況でしたので、南海自慢の最新型車両に住之江まで乗車してみました。

この車両は南海で比較的近年登場している他形式と同じく、横浜市内にある某大手私鉄系車両メーカーが製造を手がけており、このメーカーの製造した車両は、首都圏ではステンレスカーで知られるこのメーカーの親会社や、JRなど多数見受けられますが、関西では南海と旧国鉄の車両を除くと、極めて少数派の部類に入ります。

その上このメーカーが最近製造を手がけている通勤型車両は、仕様の標準化が顕著で、それも低コスト低寿命で知られるJR某社の「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い電車」の製造数が多い事もあって、この車両の部品を多様した車両が私鉄向けにも多数製造されています。

その事もあって、最近の首都圏私鉄は似た様な車両が幾つもの路線で…という状況になっており、それもベースとなる車両は低コスト型車両で内外のデザインなどは余り感心できないと感じているだけに、MAKIKYUとしては最近首都圏の私鉄を利用すると、最新型よりも少々使い込んだ車両の方が…と感じてしまう事も多いものです。

それに対して関西では、鉄道間の競合が激しい事もあって互いにサービス合戦に努めている事もあるのか、近年京阪間を走る私鉄などで相次いで独創的な外観や内装を誇る新形式が相次いで登場し、日頃首都圏にいるMAKIKYUとしては羨ましくなってしまう車両が幾つも登場している事は喜ばしい限りです。

そんな中で横浜にある某大手私鉄系車両メーカーの製造した車両を導入している関西の南海は…というと、車両製造メーカーの影響もあってか他の関西私鉄とは趣が異なり、最新型の8000系はステンレス無塗装車体という事もあって、首都圏私鉄で最近登場している電車と見間違えてしまいそうな雰囲気を感じたもので、外観はJRなどに比べてやや長い車体の長さと南海の帯色で、ようやく南海電車と感じられる程でした。

車内に入ると「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い電車」で見られる部品を多用した事もあり、窓枠・天井・袖仕切りなどをはじめ、座席や客扉に至るまで「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い電車」の雰囲気を感じたもので、グローブなしの蛍光灯も非常に目立つ状況(関西でも最近は蛍光灯グローブなしの車両が増えていますが、それでも配列や取り付け部分を工夫して見付けに配慮した車両が多いです)でしたので、つり革の形状や配列などが辛うじて関西の電車と感じる程でした。

また最近首都圏で登場している某大手私鉄系車両メーカーが手がけた車両も幾つものバリエーションがあり、この車両メーカーの親会社の様に化粧板は結構凝ったデザインのモノを用い、路線毎に柄を異なったものにしているケースもありますが、南海8000系の化粧板は柄なしの無地となっており、最近関西で導入された車両にしては異色の存在です。

その上客扉も金属地剥き出しになっていますので、首都圏で近年増殖している同メーカー製低コスト車両の一部と比べても質素な印象を受ける程ですが、凝った内装を誇る電車が多い関西においては、質素な印象が突出しているのでは…と感じたものです。

車内案内表示装置も、某大手私鉄系車両メーカーが手がけた首都圏私鉄の車両では、今流行のLCDモニターが装備されているケースも比較的良く見られ、南海でも他社からの乗り入れ車両でLCDモニターを装備した車両が走っていますが、8000系の車内案内表示装置は相変わらずのLED文字スクロールであるなど、この点も最近の車両にしては…と感じたものでした。

この様に8000系はMAKIKYUが乗車した限りでは、首都圏の最近の電車に極めて近い雰囲気を持つ事もあり、わざわざ関西まで来て…と感じたもので、終点の住之江で8000系の普通車を下車した後、その先下り方向の乗車した普通車は2扉車だったのですが、こちらの方が少々使い込んだ車両ながらも関西の電車らしい雰囲気があって好感を持ったものです。

とはいえ関西の方々からはわざわざ関東まで行かなくても手頃に関東風電車に乗れて…と歓迎する方も居るかと思いますし、老朽車がゴロゴロしている南海線の現状では、多少質素でも新しい車両が入って歓迎という意見もあり、賛否両論が分かれる所かと思います。
(関西からアクセスされている方で、この車両に乗車した事があるという方は、是非その感想などをコメントで寄せて頂ければ…と思います)

それに標準部品を多用する事で低コストで導入できる事もあり、迅速な老朽車淘汰を進められる利点もありますので、8000系が今後増えていく可能性は高いと思いますが、今後この仕様の車両が南海では大増殖していく事になるのか、それとも関西では質素さが際立つだけに、今後多少内装などをグレードアップした車両(客ドアを化粧板張りにするなど)を導入していくのかも気になる所です。

また8000系は見るからに首都圏私鉄を連想させられる関東風車両だけに、独自色の強い車両を入れる傾向が強い関西私鉄の現状では異色の存在になっていますが、関西私鉄は全体的に経年車両が多く、今後その対策も必須(経年車をリニューアルしてまだまだ…という会社もありますが、それでも10年位すれば取替えか再更新の問題が出てきますので…)となるだけに、南海の動向を見て関西の他鉄道でも今後同種の車両が走る事になるのか、それとも独自色の強い車両を今後も導入し続けるのかも気になったものです。



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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (MAKIKYU)
2018-05-19 14:36:56
南海い話様こんにちは。

高野線の6000系、見るからに古めかしく幹線の優等列車として活躍する様は驚異的と感じる程ですので、代替の話が出たのは当然という気がします。

代替車両が南海が少し前に導入していた8000系なら見るからに安物という感も否めず、余り歓迎できない気もしますが、8300系なら低コスト車ながらもそこそこの出来栄えと感じますので、新形式設計ではなくリピートオーダーでも悪くないと思います。

また8300系の中でも最近導入されている車両は、スーツケースなどを座席脇における様にフリースペースを拡大、座席数が減少していますので、確かに高野線向きとは言い難い気もします。

JR九州が817系を導入して古参車両を代替する際、筑豊地区に新車導入→鹿児島地区に初期導入車を玉突き転出させた様に、南海線に8300系続投→8300系初期車(1次車)を玉突きで高野線転出させるのも一つの方法かと思います。

これだと直接の新車導入にはならないものの、座席数やフリースペースなどを除くと最新編成と比べても遜色なく、サービスレベル向上と空港急行混雑緩和の両面で有用な方法かと思いますので…
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Unknown (南海い話)
2018-05-18 16:17:42
南海グループ経営ビジョン2027・共創136計画
http://www.nankai.co.../setsumei_180518.pdf

高野線6000系の車両(30両)を新造
投資額: 42億円
※ 2023年度までの6年間で、全車両(72両)を新造予定

南海、高野線に新車両投入 訪日客を取り込み
2018/5/18 12:00日本経済新聞

 南海電気鉄道は2019年秋をめどに南海高野線に新車両を投入する。投資額は100億円を超える見通し。あわせて増発も検討する。世界遺産の高野山(和歌山県)に高野線から連絡するケーブルカーも刷新。高野山へのアクセスを容易にし、訪日観光客を増やす狙いだ

 高野線の車両新造は05年度以来。23年度までに現在の6000系車両の全72両を入れ替える。新車両は従来よりも省エネ型。さらに対応が遅れていた訪日客向けの多言語放送も可能になる。
https://www.nikkei.c...72930Y8A510C1AM1000

新形式なのか8300系なのか分かりませんが楽しみです
8300系でも2次車以降の車内は空港輸送に特化しており高野線には合わないので高野線向けは1次車の仕様に戻して導入するのかも気になるところです
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乗車報告ありがとうございます (MAKIKYU)
2015-10-16 16:05:31
関西命様はじめまして。

こちらは日頃首都圏に身を置く状況ですので、運行開始したばかりの8300系にはまだ乗車しておらず、乗車機会も少し先になると思いますが、早速の乗車報告ありがとうございます。

構想図やネット上で飛び交う情報などを見る限りでは、8000系よりは見栄えがするものの、1000系などに比べると簡素な印象と感じており、そちらの乗車報告を見ても概ね予想通りという所です。

また自動放送が流れていたとの事ですが、関西私鉄ではワンマン列車や優等列車などを除くと、最新型でも自動放送は導入しない傾向が強く、8000系でも12000系サザン・プレミアム連結時に流れる程度ですので、8300系単独での全車一般車運用で自動放送実施なら、これは大きな進歩と感じます。

座席は8000系でも首都圏の超硬座席に比べればまだマシと感じる位で、8000系よりかなり良好という事は、こちらが乗車すれば恐らくそこそこと感じるレベルかと思いますが、柔らかい座席の車両が多く、これに慣れていると評価は変わりそうな気がします。

ただ座席も柔らかければ柔らかい程良いとは限らず、高速運転で定評のある首都圏標準軌某大手私鉄で最近増殖している安定感を欠いた座席を導入する位なら、板切れなどと評されるJR九州の最新一般車両の座席の方がまだマシと感じているのですが…
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8300系乗車。随所に関東要素も (関西命)
2015-10-16 13:54:35
遂に待ちわびた8300系初乗車の時がやって来た

右側先頭座席ちょっと窓が小さい気が
そして、運転席後ろの窓はもっと小さい.
各部のクオリティの向上した8300系ですが、ここだけは改悪ポイント...

8300系の最大の特徴といえば、南海で初の設置となるこのLCDだろうか
東京メトロなどに搭載のLCDと基本的には同型で文字が回転するタイプ
扉の開扉方向や種別、行き先、次駅、注意事項は4ヶ国語表示も表示される
泉北に遅れを取ること約8年。遂に南海線にもLCDの時代がやって来た

自動放送は英語つき 英語は駅番号も案内 片方しかホームのない駅は開扉方向も放送 退避や接続は肉声

網棚。付け根の形状が微妙に変更されている

天井。エアコンの吹き出し口のデザインは8000系のものと大きく異なる
車内照明は8000系最終増備車と同様のLECIP製蛍光灯型LEDを採用

椅子。8000形の椅子があの有様だったので、8300系も椅子の硬さが気掛かりなところ
で、座ってみると・・・思ってたより硬い!
2200系の硬いいすをもう少し硬くしたぐらいの硬さです.
個人的には泉北7020系みたいなふわふわのをイメージしてたので、これにはちょっとショック
まあ、8000系の石みたいなのに比べれば座り心地はかなり良好

運転台の脇にトラポンとは別のLCDが搭載されている

床は、黄色の部分の凹凸がなくなった以外は、8000系のものと特に変わっていないよう

扉は8000系の寒々としたステンレスむき出しとは異なり、化粧板がはられている
と、いっても、化粧板に模様はないので、無機質な印象は拭いきれず...

VVVFはうるさく、T車でもVVVFの音は聞こえる
音は8000のほうが静か

結局、個人的な感想としては、様々な点において8000系から大幅に改善されているものの、期待していたほどのものではなかったという結論に...

・・・まあ、空港開業ブームに乗って大金を突っ込んで製造された1000系や、値切りをしない3セク発注の泉北7020系と比べるからそう感じるんでしょうが...
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可能性も否定できませんね (MAKIKYU)
2015-03-30 16:32:13
南海い話様はじめまして。

こちらも8300系登場の話は既に把握していましたが、構想図などを見た限りでは、8000系に比べると随分グレードが高そうに感じたものでした。

天井や蛍光灯配列などを見ると、ご指摘の通り阪神1000系などを連想する雰囲気で、座席形状もJ-TREC標準仕様とは異なる雰囲気ですので、発注が近畿車輛に変更と言う可能性も否定できませんね。

8000系も登場当時は東急車輛で製造、増備途中で東急車輛→J-TRECになっていますが、そうなると昔の繋がりなども…という可能性も否定できず、近場で製造した方が甲種輸送にかかる手間も減りそうな気もしますので、ありえない話ではない気もします。

実車登場までは断定できませんが、今年中に予定されている登場を心待ちにしたいと思います。
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Unknown (南海い話)
2015-03-30 15:26:00
http://rail.hobidas.com/news/info/article/8300.html

新型通勤車輌8300系が導入されるようです
製造は8000系までは東急でしたが近車になるとのことです(ツイッター等で目撃情報あり)
天井の見付けは照明やラインデリア等阪神1000系に近いもの
ドアには化粧板を貼り、客室内の全窓を複層化
車内案内表示器を液晶ディスプレイ式に

8000系がよっぽど不評だったのか、随分マシになったという印象を受けます
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韓国などの事例を見ると… (MAKIKYU)
2013-03-14 13:33:44
関西人様こんにちは。

LED蛍光灯は、最近各地の新型車両などで続々と導入が進み、長寿命(業務用の場合、交換の手間も馬鹿になりませんので…)である事に加え、原発事故以降の節電が必須な状況では、今後も導入が更に進むと思います。

それでも日本の通勤電車におけるLED蛍光灯導入は、隣国韓国などに比べると遅れており、既存車両への導入などはまだまだ…といった感があり、新たに導入される車両でも、単に蛍光灯をLEDにしただけと言う車両が目立ちます。

LED導入が進む韓国では、車両の内装自体は日本の首都圏新車レベルと言っても過言ではない状況ながらも、板状LEDでグローブ付きに近い見付となっているモノが多く、日本でもこの手のLED蛍光灯が増えないものか…と感じています。

その点南海8000系で採用されたLED照明(半間接照明風ではない方)は、韓国で採用されているタイプなどに比べると見劣りが否めないものの、既存蛍光灯台座に取り付けるLED蛍光灯に比べれば、見付けは大幅に向上しており、他路線の新車に比べて見劣りが否めない点が多い8000系も、この点では多少劣勢を挽回したのでは…と感じます。

ただ関西では蛍光灯グローブの採用は中止しても、蛍光灯台座の形状を工夫するなどして、見付けを配慮した車両が多く見受けられますので、如何にも機能重視で無造作な感が否めない首都圏新車も、コストをかけない範囲での見付け向上は…と感じます。
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Unknown (関西人)
2013-03-14 01:37:00
今年度に増備された8008~8009編成からはLED照明が採用され、カバー付きと半間接風の3種類の蛍光灯に変更されてます
阪急除いた在阪私鉄が相次いで採用を取りやめてるので嬉しい変化ですね

ttp://bbs7.fc2.com//bbs/img/_371200/371121/full/371121_1363008933.jpg

ttp://ch.nicovideo.jp/Bluestar-B4/blomaga/ar154784
返信する
今後の仕様改善に期待 (MAKIKYU)
2010-07-24 18:51:31
North×9様こんにちは。

関西での珍しさと言う点では、一見の価値はある車両かと思いますが、日頃首都圏で「某車レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い電車」に乗り慣れた人間でも幻滅する車両ですので、あまり期待はしない方が良いと思います。

ただコストダウン形電車の中でも、東武50000系列の様に後に増備された車両において、随分改善されたと感じる車両も中には存在しますので、南海では8000系が今後増える公算が高いと思いますが、車内LCDモニター設置をはじめ、仕様改善に期待したいものです。

また南海ほどではないものの、やや簡素な仕様の車両が増えた阪神も、近年阪急グループ入り(1000系の仕様は、某ファンドの問題発生前に決まっていた様です)するなど状況が大きく変化していますので、その気になればグループ標準仕様車なども不可能ではないですが、今後どの様な動きが出てくるのか気になるものです。
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こんばんは (North×9)
2010-07-22 21:53:56
どうも、関西在住のNorth×9です。

南海の8000系ですがまだ乗車したことがないです。写真は撮ってますが。

さて、私の意見ですが関西らしさはないもののコストダウンや物珍しさを考えると悪くないなと思ってます。

東京好きの私にとっては大阪にいながら首都圏が体験できるようで嬉しい面も多々あります。

ただ車内の案内機くらいは液晶にして欲しかったです。まあこの辺は増備車に期待しますか。

仰るとおり南海の経営事情は厳しいようで8000系のように豪華さを犠牲にした車両の投入もやむを得ないと考えています。

サザンが10000系から12000系に置き換わったら7000系と7100系の本線運用もなくなるようでしょうから、高野線の6000系と6300系の淘汰も始まるように思えます。

6000系と6300系の代替が8000系となるのか、それともE233系に準拠した新車になるのかも注目です。小田急4000形や相鉄11000系が登場したことを考えると南海としても高野線の新車はE233系に準じたものにしたいのかもしれません。

ただ6000系と6300系の廃車がE235系なるJRの新車の登場後になる可能性も完全否定はできません。そうなれば6000系と6300系の置き換え用もその車両に準拠したものとなるのがいいでしょうから、E233系ベースの車両が登場しないことも考えられます。

話がやや脱線しましたが関西の他社に標準ガイドラインに沿った車両が増えるのか、オリジナリティのある車両が増えるのかはその会社の経営状況とこだわり(執念)にかかっていると思います。

私の予想では阪急と京阪はあまり考えられないですが阪神は十分考えられると思います。阪神は阪急や京阪と違い伝統に左右されない会社ですから。

近鉄はどっちとも言えないですが阪神にガイドライン車が入れば投入される可能性があるでしょうね。ただ近鉄は奈良線や大阪線のために新車を造るよりまずは名古屋線にシリーズ21を入れることの方が先決でしょう。そう考えると近鉄にも入らないでしょうねぇ。

阪神は18m3ドアなので京成の3000形や3050形のような車両になるという味方ができると思います。
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取替えは妥当な所だと… (MAKIKYU)
2010-07-22 13:27:29
semiexpress12n様こんにちは。

南海の南海本線特急用新型車導入ですが、現状は特に一般車の陳腐さが際立っていますので、取替えは妥当な所だと思います。

ただ8000系となると関西では極めて質素な部類に入る車両ですので、むしろ互換性のある1000系を用いるか、或いは持て余し気味の2000系を改造(或いは2000系と互換性を持たせる)方が…とも感じてしまいますが、今後の展開に期待したいものです。

また競合する阪和線も、新車導入数の多さには驚きで、221系転用などではなく随分大胆な施策に出てきたものと感じますが、天王寺~御坊間直通を恒常的に走らせるとなると、御坊を境にサービスレベルの格差が一段と進行してしまいますね。
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Unknown (semiexpress12n)
2010-07-22 08:55:26
株主総会で今年度にサザンの新型(仮称12000系)8両と8000系4両を導入するとの発表がありました。来年度以降も次々と導入していくそうです。
サザンが10000系から新型(仮称12000系)に置き換われば、併結する自由席の車両は8000系となります。みさき公園以南(実質、和歌山県内)まで直通する優等列車は平日ラッシュ時を除いてサザンが殆んどなので、つまり、みさき公園以南(実質、和歌山県内)の優等列車の近代化(実質、12000系+8000系に統一)が急速に進むわけです。それから、南海と並行する阪和線にも大きな動きがあります。それは116両ものの225系5000番台大量導入です。置き換え対象は103系(快速運用する分のみ)と221系(奈良に返却)、113系4連となりますが、同時にダイヤにも大きな動きがあり、阪和快速ときのくに線御坊以北の運用する車種を223系/225系に統一と国鉄通勤型で運用される快速の解消と日中の阪和快速の御坊直通の復と日根野電車区の総所有両数の削減でサービスレベルの大幅な向上と効率化が行われます。225系で置き換えられない103系については近々動きがあるらしく、321系の後継車(321系をベースに225系の安全対策を取り入れた新通勤型)を直接入れるか、東海道・山陽本線(または大和路・環状線)に同車を投入で余った207系(または201系)を転用させ置き換えるかという計画が社内で検討されてるようです。
この新通勤型は来年までには発表されるとのことです。
これ以外にも2013年以降に225系2次車導入の計画があり、和歌山線、きのくに線、福知山線に105系・113系置き換え用としてワンマン仕様車導入の話も出ております。ただし計画変更の多いJR西日本ですのでこれらが全て計画通りに進むかは分からないですが、時期が若干ずれたとしてもどちらかだけに導入ってわけではないようです。
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Unknown (MAKIKYU)
2009-05-05 23:37:15
semiexpress12n様こんばんは。

南海8000系は一見した限りではJR某社や首都圏私鉄の20m4ドア車に近い印象を受けますが、これらとの違いが幾つも見受けられる点は確かに注目点だと思います。

また現在の南海を取り巻く状況は厳しく、低コスト車両導入に理解を示す意見もありますが、個人的には豪華な印象を受ける一部の関西他私鉄新形式の様な華やかさや豪華さは求めないにしても、車内に初めて足を踏み入れた際の印象が首都圏と比べても…という点は頂けないと感じたものです。

あとこちらは南海自体が乗車機会が極めて少なく、有料特急もラピートには乗車した事がありますが、サザン指定席に至っては姿は幾度も見ていながら、未だに乗車した事が…という有様ですので、サザンの車両置き換えが検討されているとなれば、和歌山方面へ南海電車を使って行く機会があれば是非一度乗車してみたいと思います。
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サザン (semiexpress12n)
2009-05-04 12:53:12
MAKIKYUさん

今は指定席4両自由席(4ドアロング)4両ですが、登場時は2+4でした(当時はWC等なし)。初期型の車内はやや汚れが目立ちます。

91年に中間車を増備するなど4R固定で揃えたときWC等を整備しました。

増収策で特急網の強化を考えているから、検討されている後継新型車も4R固定のままです。

停車駅が増えていまや「快速急行」的な位置づけなので、南海版G車として客誘致するしかないでしょうね。
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Unknown (semiexpress12n)
2009-05-02 19:40:58
首都圏私鉄の車両とは寸法が微妙に違う点が多いから、図面を引き直さなくてはならなかったし、側窓だって一部が下降窓になってるし、カーテン設置で構造が変わってるなど、あと、ドアエンジンも空気式だから空気配管立ち上げのために一見首都圏と同じに見える車内の処理が一部変更されてます。
東急車輛の標準設計とは言え、東急5000系みたいな訳にいかなかった。殆どE231系そのものだった相鉄10000系だって、見た目以上に構体図面は引き直し。

とは言え1000系も東急車輌側の試験的要素を盛り込むのに協力してるし、メーカ独特の仕様は以前から採用し続けていますしね。
1000系と併結したとき側窓の上辺が揃ってるのはそういうことなんです。

あと前面は他の提案もあったけど、取替対象となる7000系の印象を敢えて意識した丸顔が選ばれたと聞きましたよ。

従来のグレーのシートは汚れるのでやめました。1000系で見られたクロスも色々理由があってボツです。
(JR車並みに車体幅を3000mm近くまで拡幅できれば
車椅子が通過できるだけ妻引戸の開口部が確保されて両立可能なのですが)

8000系は南海の伝統顔だし、前パン、ホロ付、デコヘッドの関西風味に、左右振り分け種別&行き先フルカラーLED etc
しかも遮光カーテン、センターピラー、かぶりつき用大窓、妻窓もある。
関東民鉄とは、二味も三味も違うと思いますね。


あと、LCDモニターの件についてなのですが、扉鴨居部へのLCD設置準備工事がされており、モニタ装置からの三菱VISの信号線は艤装済です。


京阪や阪急と色々と比較したくなるのは分からなくは無いですけど、経営環境が異なると言う事実に背を向けてはいけないと思います。

今後は短編成化と列車間引きによって投入する新車は必要最小限に抑えて凌いでいく。短編成化の方はテレビのインタビューで社長が明言してましたから
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様々な意見が出ている車両ですが… (MAKIKYU)
2009-05-01 23:56:47
semiexpress12n様こんばんは。

賛否両論様々な意見が出ている南海の新車・8000系ですが、座席の座り心地に関しては関西の他車両とは大きく異なる事もあって、馴染めないという意見も聞くものの、こちらとしては比較的改良された最近のタイプという事もあり、悪くないのでは…と感じています。
(見た目が似た様な座席でも、宇都宮線や総武線各駅停車のモノは願い下げですが…)

また座席のバケット化&個別区分で定員着席が図れることも、現代の情勢を踏まえれば妥当な所だと思いますが、座席仕切りを兼ねた持ち手が7人がけ座席の途中に2本存在する割には、つり革は枕木方向には配置されていない点などは、やや中途半端に感じるもので、機能性に特化した車両を志向するのであれば、この点も首都圏を真似て良かったのでは…と感じます。
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8000,系 (semiexpress12n)
2009-05-01 18:01:00
普通の利用客からは好感をもたれているようですね。座り心地がいいとか、持つところが多くて立っているのでもラクなどという声を普通の方からよく聞きます。
朝ラッシュ時に電車を利用する身としても、実質的な着席人数が7000系列や9000系に比べて多い8000系が、朝の8R運用に入るのを楽しみにしています
返信する
悪循環にならない事を願いたいですが… (MAKIKYU)
2009-05-01 14:52:02
Semiexpress12n様こんにちは。

南海の短編成化&列車間引きは、厳しい現状を踏まえるとある程度は止むを得ない面もあるかと思いますが、不便さ故に乗客離れ→更なる利用者の減少にならない事を願いたいものです。

また南海の現状を見るとサザンこそ下回りの年数が結構な状況であるものの、空港連絡特急ラピートの利用率が芳しくない様に見受けられますので、今の状況で特急車増備が果たして必要なのかも疑問に感じます。

あと別件ですが、公開したコメントの後に投稿されたコメント中に、管理人が公開不適と判断せざるを得ない部分が見受けられ、このコメントは保留させて頂きますのでご了承下さい。
(この件に関しては直接メール[連絡先は「このページについて」の項に記しています]にて問い合わせ頂くのは結構ですが、コメントに記されても返答できませんのでご了承下さい)
返信する
車輌動向 (semiexpress12n)
2009-05-01 00:57:36
南海の話ですがどうやら当面は短編成化と場合によっては列車の間引きで投入する新車は必要最小限に 抑えてしのぐとのことです。
実際に短編成化についてはテレビのインタビューで社長が明言してましたからね。
南海線・高野線とも、10両廃車・8両新造って割合で更新を進めていくみたいですね。
減らした分の一部は特急車増備に充てます。

しかし、なにわ筋やら泉北買収などに手を出す金があるぐらいなら、少しでも8000系投入のペースを上げてもらいたいものです。
阪神なんば線の場合は神戸とミナミを結ぶからこそ意義があったけど、それに対しなにわ筋線の場合は、南大阪および和歌山と梅田・新大阪を結ぶことになるけど、西大阪線ほどの潜在需要があるとは思えないし費用に見合う効果がだせるのかちょっと考えにくいですからね。
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コメントありがとうございます (MAKIKYU)
2009-04-30 23:58:13
皆様こんばんは、コメントありがとうございます。

>6994様
乗客減や老朽車比率の高さ、それに南海の置かれた状況を考えると、ある程度は低コスト車両にせざるを得ない面もあるかと思いますが、日頃首都圏の低コスト車各種に乗り慣れた身ですら安っぽく感じた程ですので、もう少し何とかならなかったものか…というのが本音です。
(京阪間私鉄の新鋭レベルまでは求めないとしても、せめて内装をこの車両を製造したメーカーの親会社が導入している最新型レベル程度は…)

また阪和間輸送は他の関西エリアに比べると…というのも、南海に関しては同感で、阪和間での実質有効本数は毎時2本程度、それも一部指定席列車の一般車は古参車ばかりというのは大問題ですので、せめてこの一般車を現状では持て余し気味の2000系辺りに置き換えられないかと感じるものです。
(ブレーキ方式の問題はないとはいえ、サザン指定席車との連結には他の問題が生じる可能性もありますが…)

>semiexpress12n様
はじめまして。
高野線ステンレス車6000系列の更新に関してですが、車体はステンレスだけあってまだまだ使える様ですので、片開き扉故に見るからに陳腐な印象が否めない6000系を除けば、8000系による淘汰よりは更新して使用というのも賢明な選択と感じます。
また長期使用を考えれば6200系のVVVF化も妥当な所かと思いますが、ほぼ同種の車両と言っても良く、相互直通運転を行っている泉北3000系とは対象的な状況なのは興味深いものです。
ただ内装を8000系と同レベルにするのは、現状よりかえって見劣りするのでは…と感じてしまいますので、バリアフリー対応の改造などは歓迎ですが、無地の化粧板やFRPの天井板への取替えは出来れば避けて欲しいと感じるものです。

>京浜特快様
HNの件了解致しました。
この車両の座席は首都圏の新型車両各種と比べれば並レベルと言った所で、こちらはこの座席に関しては可もなく不可もなくという印象を持っていますが、関西では評判が芳しくない様ですね。
またドアチャイムに関しては、関東風の印象が強い中で南海の独自性が感じられる数少ない部分ですので、こちらとしてはむしろ歓迎で、この車両のベースとなっているJR某社と同じタイプにならなかったのは良かったと感じていますが、チャイムの鳴る回数はもう少し少なくても良いかもしれません。
また6000系列の更新も、初期の片開き扉車に関しては最小限に留めて…というのは同感ですが、6200系などはバリアフリー対応などを施せばむしろ8000系よりは…と思いますが、8000系と同レベルの内装するならむしろ現状の方が…と感じています。
あと9000系の更新も、同年代に製造された首都圏私鉄車両が続々と更新を迎えていますので、そろそろ更新に入っても…と感じますが、その暁には1000系や8000系との共通運用が可能になる事も期待したいものです。
(現状でも物理的には1000系などとの連結運転は可能な様ですが、実際に併結しての営業運転は行われておらず、9000系自体の稼働率も他系列に比べて低い様に見受けられますので…)
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Unknown (京浜特快)
2009-04-30 18:08:21
名前欄に京浜特快を入れるのを間違えました。
申し訳ございません。
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Unknown (名無し)
2009-04-30 16:59:00
8000系に関しては今のままでいいと思います。
車内案内はLEDでも分かりますし、ドアもステンレスで結構です。
欠点は、座席が硬いこととドアチャイムがしつこいところですね。
問題なのは、6000系や6300系に大規模な車体更新をすることです。
特に6000系なんかは車齢40年~47年にもなる車両なのですから、内容は必要最低限のものにしてほしいです。
8000系並の内装に総取替えするくらいの財力があるのなら、そのまま8000系を増備するべきです。
それにしても、8200系とほぼ同時期に製造された9000系には更新を行わないのでしょうか?
6000系や6300系なんかに行うよりもそっちの方が良いと思うのですが。
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8000,系 (semiexpress12n)
2009-04-30 09:40:09
MAKIKYUさん、はじめまして、semiexpress12nです。
一つ面白い情報を伝えておきますね。
6000系6300系6200系8200系なのですがこれらを車体更新する計画が組まれてあって、その際に内装を8000系と同等の内装(あの座席も含む)に改造します。
6200系についてはインバータ制御化工事も行います。
これについては東洋電機の技報119号にも記載されてますので参考まで。
ttp://www.toyodenki.co.jp/html/giho/giho119/s11942.pdf
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同上せざるを得ないか・・・ (6994)
2009-04-29 20:38:00
 南海は元々高野線を中心に東急車輛系のステンレス車を導入してきた経緯もあるので、そのつながりもあると思います。南海の置かれている状況は厳しく、貴志川線の分社化、高野線の天空運転による活性化、さらに関西空港アクセスの不振(これは豚インフルでさらに悪化する恐れがあり、名鉄や京成あるいは京急にも響きますが・・・)などが取り巻いています。近年は並行するJR阪和線が充実し、「キタ」の大阪まで毎時3本のフリークエンシーが確保されるなど、競合条件も悪化しています。あまり凝った車両を導入できる余裕はなく、質素な8000系はある意味正解かもしれません。高野線通勤車と東急車輛の長年のコンビネーションが、南海本線にも予期せぬ低コスト車を生み出したと言えるでしょう。ただ、並行するJR阪和線も、普通用103系の老朽化や快速221・223系の短編成による混雑、人身事故頻発による信頼の失墜などで、阪和間の鉄道離れも顕著だと思いますので、質の高いサービスで両者に覇を競って欲しいです。
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