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京急りんどう号~鎌倉市内を走るレトロ調バス

2009-07-22 | バス[首都圏]

  

先日「MAKIKYUのページ」では、江ノ電1500形「サンライン号」に関して取り上げましたが、MAKIKYUが先日江ノ電に乗車した後は、鎌倉市内で京浜急行バスにも乗車する機会がありました。

その際に乗車したバスは「京急りんどう号」と呼ばれるレトロ調バスで、鎌倉市内の京浜急行バスでは、以前にも同名のレトロ調バスが走っていましたが、このバスは経年で排ガス規制に適応出来ない事もあり、退役を余儀なくされています。

現在の「京急りんどう号」は、その先代車両退役から2年程のブランクを経て、昨年秋から走り始めているのですが、「京急りんどう号」の名称を継承している事などを踏まえると、一旦途絶えてしまった鎌倉市内におけるレトロ調バス運行が、再復活したものとも言えます。

この新たに走り始めた2代目の「京急りんどう号」は、5月に京急ファインテック久里浜工場で開催された「京急ファミリー鉄道フェスタ」でも、他の京急グループで活躍するバス2台と共に展示され、MAKIKYUが同イベントに出向いた際にもその姿を見る事は出来たのですが、同車への乗車は先日が初めてでした。

2代目の「京急りんどう号」は、乗り心地に難のあったトラックベースの先代車両とは異なり、中型路線車をベースとしているだけあって、変わった形状に見える窓も、外からフィルムを貼り付けただけであるなど、見た目はそこそこ見栄えのある車両にしつつも、仕様を極力従来車に合わせているのが特徴です。

居住性もありふれた中型路線車をベースとしているだけあって、一般の路線バスと同レベルと感じたもので、先代に比べると大幅に改善されています。

最近導入された車両だけあってノンステップ車で、バリアフリー面も万全であるなど、見た目は先代車両程のインパクトはないものの、実用面では先代車両より大幅に改善されている車両と感じると共に、京急110周年の年に導入した事もあって、ナンバープレートの登録番号が希望ナンバーで「・110」となっている点も、京急の意気込みを感じるものです。

車内はレトロ調に装飾している事に加え、LCDモニターが装備されているのも、他の京浜急行バスには見られない「京急りんどう号」の特徴と言え、このモニターでは鎌倉の観光地を取り上げた映像をはじめ、鎌倉駅到着時には到着案内なども行われています。

ただ鎌倉は外国人の訪問も多い有名な観光地であるにも関わらず、外国人向けの案内放送やモニター案内などは特に行われておらず、LCDモニターとは別にLED式の運賃表示器も装備されているなど、LCDモニターが余り有効に活用されていないと感じたのは残念なものです。

「京急りんどう号」は鎌倉駅~大仏前間を、他の一般路線バス(京浜急行バスに加え、江ノ電のバスも同区間を並行して運行しています)と同ルートで運行しているとはいえ、観光向けに特化して走らせているバスと言っても過言ではないだけに、外国人向けの案内を充実させる事は、今後の課題なのでは…と感じたものです。
(著名な観光地と言う土地柄を考えると、一般路線バスで英語放送を行っても良い位ですので…)

また「京急りんどう号」は一般路線バスと同額の運賃で乗車可能で、一部の乗り放題系乗車券でも通用範囲に含まれていますので、このバスの運行区間で運行時刻に利用機会があるならば、是非選んで乗車したいバスとも言えます。

しかし大仏前の一つ鎌倉駅寄りにある長谷観音バス停が運賃境界となっており、大仏前~長谷観音間は歩いても大した距離ではない(5分はかかりません)にも関わらず、鎌倉駅~長谷観音間は初乗り運賃(170円)で乗車できるのに、大仏前発着だと僅かな距離で運賃が変わってしまうのは頂けないものです。

MAKIKYUはこの事を知っていて、長谷観音から「京急りんどう号」に乗車したものですが、遠方から観光などで訪れてたまたま利用した乗客が、僅かな距離で運賃が変わる様を見たら…とも感じたもので、外国人向けの案内に加え、鎌倉駅~大仏前間の運賃設定(これは同区間の一般路線にも該当しますが…)も何とかならないかと感じたものでした。
(同社では他に久里浜で東京湾フェリーを利用する際にも、一つ手前の停留所とは僅かな距離にも関わらず、久里浜駅からの運賃が異なるといった事例があります)

写真は2代目「京急りんどう号」とその車内、車内に設置されたLCDモニターです。



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