MAKIKYUは数日前首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)へ出向く機会があったのですが、その帰りに京成線を利用した際には、最近走り始めた「青電」に遭遇する機会がありましたので、取り上げたいと思います。
「青電」とは濃淡緑色の装いを纏った昔の京成電車の事で、この塗装の電車は戦後間もなくといった時期に製造された電車ですので、当然ながら過去にこの装いを経験した車両は、随分前に営業線からは姿を消しています。
保存車両として現存する車両は今でも存在するものの、MAKIKYUは往時の「青電」はおろか、この塗装を纏って第一線で活躍した車両へ乗車した事もなく、京成電鉄100周年を記念して、最近走り始めた3300形電車のリバイバル塗装車両で「青電」の姿を初めて目にしたものです。
その姿自体は今月初めに所用で幕張へ出向く際にも目撃しており、この時は幕張本郷駅で発車間際の連接バス車中から…という事で、その姿をカメラに捉える事は叶わず、先日ようやくその姿を捉える事が出来た次第です。
「青電」となった3300形電車は、近年各地で登場している各種リバイバル塗装の中でも、随分渋い装いという印象を受けたものです。
3300形はこの装いこそ経験していないものの、そこそこ古い印象を受ける鋼製塗装車だけあり、雰囲気を出すには適任と感じたものですが、地下駅(京成上野)でその姿を見た際には、その場の雰囲気が随分暗く感じると共に、今日の京成電車ならではとも言える青地の行先表示幕は、違和感が否めないと感じたものでした。
ちなみにこのリバイバル塗装は4両1編成のみに施され、4両編成は金町線と千葉線~千原線系統での運行が主体となっていますが、ある程度運用本数は限られるとはいえ、狙って容易に捕獲できる存在ではありません。
京成電鉄ではHP等でも「青電」運行情報の公開はありませんので、なかなか捕まえ難いのですが、3300形自体は廃車も進行しているものの、同形式自体はそこそこの頻度で遭遇する事ができます。
MAKIKYUとしては個人的にさほど乗りたい車両でもありませんので、今回京成高砂駅で遭遇した際は反対側ホームでの撮影のみで、撮影を優先して乗車はしていません。
ただ後続列車で上野へ向かった際には、折り返し列車(金町行)でこのリバイバル塗装編成が停車していましたので、車内の様子を視察する事も出来たのですが、車内は以前の「開運号」リバイバル塗装編成程ではないとは言え、100周年記念に関連した中吊りなどが幾つも見受けられ、乗車もそこそこ楽しめるかと思います。
また京成では今後も3300形の一部編成に、過去の装いを纏った車両を登場させる事を告知しており、今後が楽しみですが、3300形は2両単位での編成構成が可能となっており、4両編成に別の4両編成の片側2両を加えた6両といった編成も容易に組めます。
(最近この様な組替は主に3500形の更新車両で行われており、3300形では余り見かけなくなっています)
最近は運用の関係もあって、3300形が他社線へ乗り入れる姿を見る機会も減少していますが、物理的には相互直通各線への乗り入れも可能な車両です。
3種類のリバイバル塗装が出揃った暁には、「3種類のリバイバル塗装車が2両ずつ+現行塗装2両の8両編成」といったスペシャル編成を実現させ、4社直通運転の特別列車でも走らせれば…とも思いますが、こんな事を期待してしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?
写真は京成高砂駅に停車中の3300形「青電」と、車内に掲示された京成電鉄100周年に関連した掲示の一部です。