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小江戸名所めぐりバス~東武バスが運行する観光循環バス

2009-07-24 | バス[首都圏]

  

MAKIKYUは今月に入ってから、埼玉県の川越へ出向く機会があったのですが、その際には「小江戸名所めぐりバス」と呼ばれる観光循環バスに乗車する機会もありましたので、取り上げたいと思います。

この路線は川越市やその周辺の東上線沿線などで、路線バスを幅広く運行している東武バスウエスト(以下東武バスと記します)が、川越駅を起終点として、蔵造りの街並みが残るエリアや喜多院などを廻る循環ルートで運行しており、観光向けに運行しているだけあって、土休日になると運行本数が大幅に増加するのも大きな特徴です。

運賃は一般路線バスと同じく、初乗り170円の整理券方式(運賃後払い)で設定されており、バス共通カードやPASMOでの利用も可能ですが、このバスの運行区間全線で通用する一日乗車券も、300円(初乗り区間を往復乗車するだけでも元が取れます)で発売されており、東武東上線各駅では東上線往復と小江戸名所めぐりバスがセットで割引になった乗車券・小江戸川越クーポンも設定されていますので、かなりお値打ち感があります。

この一日乗車券は小江戸名所めぐりバス以外に、川越駅を起点に本川越駅を経由して各方面へ向かう東武バスの一般路線でも通用するのが特徴(通用範囲は限られていますが、一般的な観光では充分な範囲です)で、バス好きであれば短い距離ながらも、色々な車両に乗車できる事も嬉しいと感じるものです。

ちなみに川越駅・本川越駅~蔵造りの街並みが残存するエリア(最寄りバス停は「札の辻」など)では、東武バスの一般路線が頻発していますので、こちらも利用できる事は非常に有り難く、川越市内で観光向け循環バスを運行している他社(川越市内中心部での一般路線バス運行はなし)にはない大きなメリットと言えます。
(他社の観光向け循環バスも、MAKIKYUは利用した事がないのですが、レトロ調バスの運行や西武線とセットになった乗車券の設定などがあり、利用方法次第ではこちらも利用価値ありかと思います)

また小江戸名所めぐりバスは、レトロ調バスなどの凝った車両はないものの、川越の名所イラストなどを描いた専用の中型ノンステップバス(日野HR)が専属で充当されているのも特徴です。

MAKIKYUが乗車した日は土休日で運行便数が多く、この専属車両だけでは足りない事もあってか、オレンジ色の一般路線車も充当されており、MAKIKYUは中型前後扉の車両にも遭遇したものでした。
(他に大型ノンステップ車などの動員も確認しています)

そのため観光向けの路線にしては、見た目は意外と冴えない印象を受けてしまう部分もあるのですが、充当車両は専用塗装の中型ノンステップ車だけでなく、オレンジ色の一般路線車にもLCDモニターが備えられていたのは関心したものです。
(LCDモニター以外に、既存のデジタル運賃表示器も存置されています)

このLCDモニターでは観光地の映像に加え、停留所名などを日本語だけでなくEnglish・한국어・中国語も含めた4ヶ国語の案内が行われるなど、外国人向けの案内が充実しているのは大きな特徴で、日本国内では外国人を受け入れる体制がまだまだ…と感じる事が多いだけに、この案内は観光向けバスとして大いに評価できるものです。

車内放送も聞き慣れた声の東武バスアナウンス(同様の放送は東武グループ他社や小田急バスなどでも用いられています)の後にEnglish・한국어・中国語の案内が流れたのは印象的(中国語の放送はMAKIKYUには殆ど聞き取れないのですが…)でしたが、LCDモニターでの한국어案内に誤りが見受けられたのは少々残念に感じたもの(한글を読める方であれば、写真のモニター表示は誤りがある事も分かるかと思います)です。

この「小江戸名所めぐりバス」は、川越の観光スポットを廻るには便利な存在で、割安な一日乗車券の利便性などを考えると、東武バスの一般路線と合わせ、利用価値も大きいものです。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も、川越市中心部に今も残る蔵造りの街並みを散策される予定などがありましたら、是非「小江戸名所めぐりバス」の利用を検討してみては如何でしょうか?

写真は「小江戸名所めぐりバス」専用車両と、同系統に充当された一般路線車両、車内に設置されたLCDモニターの表示です。



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