先月所用で千代田区(東京都)内へ足を運ぶ機会があり、その際には区内を走るコミュニティバス「風ぐるま」にも初めて乗車したものでした。
「風ぐるま」は千代田区役所を起終点とする循環運行(朝晩に区間運行便あり)で、九段下駅近くにある区役所から東方へ向かう「秋葉原ルート」と「内神田ルート」、西方へ向かう「麹町ルート」と「富士見・神保町ルート」の計4ルートが存在しています。
「秋葉原ルート」と「内神田ルート」、「麹町ルート」と「富士見・神保町ルート」では重複する区間も多く、また平日・土曜日は一部便を除き「麹町ルート」と「秋葉原ルート」、「富士見・神保町ルート」と「内神田ルート」でそれぞれ直通運行を行っているのも特徴です。
「地域福祉交通」と名乗っている事もあり、高齢者や身障者などに限定したバスと錯覚される恐れもある事を懸念してか、バス停ポールには「どなたでもご利用できます。」という文言が掲出されていたのも特徴的と感じたものでした。
運行は都内の他区でも幾つかのコミュニティバス運行を受託する日立自動車交通が行い、PASMOなどの全国交通系ICカードにも対応、また1乗車100円と言う割安な運賃設定も魅力的です。
これに加えICカード利用で乗車時から90分以内に「風ぐるま」他ルートへ乗り継いだ場合、乗り継いだバスの運賃が無料になりますので、区内を東西に移動する場合には、移動区間次第では地下鉄やJRなどを利用するよりも割安に移動できます。
また「風ぐるま」の充当車両は、コミュニティバスでは一般的な日野ポンチョで、ピンク色の装いが特徴です。
MAKIKYUが2ルート乗継で利用した際には、日立自動車交通の路線車塗装を纏った車両に「風ぐるま」のマグネットを掲出した代車運行便にも当たり、両者を乗り比べる事も出来ました。
MAKIKYUが乗車した「風ぐるま」所定車両と代車では装いが異なるだけでなく、AT車/MT車・つり革の吊り輪が△/○・車内案内表示器がLCDモニター/LED文字案内など様々な差異が見受けられたのは興味深いものと感じたものでした。
ちなみに「風ぐるま」の利用状況は、地下鉄などが多数行き交う土地柄と言う事もあってか、貸切状態になってしまった時もありました。
それ以外でも乗車時は収容力の小さなバスながらも常に空席が存在し、利用が振るわない印象を受けたもので、近隣区を走るちーばすやハチ公バスなどに比べると、運行本数の少なさや限られた運行時間帯などが災いしていると感じたのは少々残念でした。
ただ使い方次第では結構有用な路線と言う気もしますので、使い方機会があればまた利用しても…と感じたものでした。
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