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JR旅客各社・オレンジカードの発売終了

2012-12-05 | ニュース記事講評

昨日JR各社のHPなどにおいて、国鉄時代末期から永年親しまれてきた磁気式プリペイドカード「オレンジカード」の発売終了が告知され、ご存知の方も多いかと思います。

オレンジカードは交通系プリペイドカードの中では最もメジャーな存在、それどころか磁気プリペイドカード全体を見渡しても、これまた最近は利用機会が大幅に減少したテレホンカード(MAKIKYUは一応財布内に忍ばせており、時折公衆電話からの通話で利用するのですが…)と並ぶ日本国内におけるプリペイドカードの代表格と言える存在です。

JRの鉄道線が存在しない沖縄県を除く各都道府県で利用できる「全国共通カード」で、相当な枚数が発行されており、MAKIKYUの手元にもJR旅客6社全てと、分割民営化前の国鉄(日本国有鉄道)発行のカードが多数コレクションとして手元にあります。

最近はSuicaやICOCAをはじめ、Kitaca・toica・SUGOCAと言ったICカードが普及し、JR旅客各社ではJR四国を除いてICカードを発売、またJR四国も一部区間でICOCAでの利用が可能となっています。

この様な状況で、おまけにプレミア付きの高額券種が偽造対策で発売・利用中止ともなれば、敢えて券売機で乗車券を購入する手間を要するオレンジカードを使用するメリットは乏しいと言わざるを得ません。

他の磁気プリペイドカードが次々と発売・利用中止となったり、JR東日本におけるオレンジカード発売駅が集約されるなどの動きが出てきたこと等を踏まえると、残念ながら遂にこの時が…というのがMAKIKYUの正直な印象です。

近年オレンジカードを積極的に発売しているのも、JR北海道とJR四国のみと言う状況で、個人的にも利用機会は殆どないのですが、旅先での土産物などとして好感の持てる絵柄のカードを時折購入し、コレクションとして手元に残しています。

オレンジカードは記念乗車券などと異なり、特注のオリジナルカードなどを除くと、購入した額面金額が保証され、今は走っていない車両の写真などを用いたカードが多数発売されているのも魅力の一つと感じます。


最近購入したオレンジカードは、10月に北海道を訪問した際に手稲駅で発売していた2枚のオレンジカード(写真・共に1000円券)で、内1枚は車両こそ存在しているものの、今日の姿とは異なる装いで活躍していた時期のものです。

オレンジカードの利用自体は、来年春の発売終了後もオレンジカード対応券売機で当面の間可能と発表されていますが、こちらも小田急のロマンスカード(パスネット発売前に発売されていた磁気プリペイドカードで、小田急線各駅の券売機での乗車券・特急券購入や、精算機における乗り越し精算でのみ利用可能)の様に、一定期間が経過した後に利用終了が告知される可能性も否定できず、発売終了後の取り扱いが気になります。

利用終了となった磁気カードの中には、首都圏バス共通カード(現在払い戻し取り扱い中)の様に、発行事業者でしか払い戻しを取り扱わない磁気カードも存在しますが、オレンジカードの場合は全国共通と言う事で、他エリアで購入したカードを所持している事例も数多く存在していますので、少なくとも今後「発行事業者でのみ払い戻し取り扱い」という事にだけはならない事を願いたいものです。
(MAKIKYUの手元にも多数のオレンジカードがありますが、現在横浜市内某所に身を置きながらも、JR北海道とJR四国の2社が発行したオレンジカードが過半数を占めており、発行事業者でのみ払い戻しとなった場合は、郵送料JR側負担の送付取り扱いが実施されないと、払い戻しだけでも大変な事になってしまいますので…)



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