ネット上のニュース記事などを見ていたら、「"最も魅力的な市区町村"京都市が初の1位!--3年連続1位の札幌市は首位陥落」という記事が気になりましたので、取り上げたいと思います。
【以下記事抜粋】
ブランド総合研究所はこのほど、市区町村や都道府県の認知度や魅力度、イメージなど72項目について調べた第8回「地域ブランド調査2013」の結果を発表した。それによると、全国で最も魅力的な市区町村は京都市となった。
同調査は、2013年7月1日~29日の期間にインターネット上で行われ、全国1,000の市区町村に居住する20代~60代の男女2万9,651人から有効回答を得た。なお、1人の回答者は20の地域について答えているため、地域ごとの平均回答者数は559人となる。
今回の調査では、前回調査で上位に入った都市の多くが順位を下げる中、京都市が健闘。回答者の71.4%が同市を「魅力的」と答えた。同市は東日本居住者からの観光意欲度が上昇したという。
2位は前年3位の函館市、3位は前年まで3年連続1位だった札幌市。次いで、4位は横浜市、5位は富良野市、6位は小樽市、7位は鎌倉市、8位は神戸市、9位は金沢市、10位は石垣市となった。なお、順位を下げた札幌市については食品購入意欲度が2010年と比べて20点近く減少していた。
このほかの都市について見ると、2013年6月に世界文化遺産に登録された富士山の周辺地域では、富士吉田市や富士市などの観光意欲度が上昇。また、2013年に遷宮を迎えた伊勢神宮と出雲大社がある伊勢市と出雲市では、観光意欲度やまちのイメージが高まったという。
一方、都道府県別の魅力度ランキングでは、北海道が5年連続で1位を獲得。以下、2位は京都府、3位は沖縄県、4位は東京都、5位は神奈川県、6位は奈良県、7位は福岡県、8位は大阪府、9位は長野県、10位は兵庫県と続いた。
【記事抜粋は以上】
先日「MAKIKYUのページ」では、「都市データパック2013年版」における「住みよさランキング2013」トップ50に関して取り上げましたが、東洋経済新聞社が発表したランキングと、今回取り上げたブランド総合研究所のランキングでは、上位にランキングした自治体の顔ぶれは大きく異なるものとなっています。
(ランキング図表は記事より抜粋・図表をクリックすると記事へリンクします)
片や統計を基に算出した数値上のランキング、もう一方はアンケート集計によるランキングと、ランキングの算出方法が大きく異なる事もありますが、ここまで結果が変わるとは…と感じさせられます。
今回のランキングでは酷寒の北の大地・北海道にある自治体が多数ランクイン、また日本最西端の「市」となっている沖縄県の石垣市もランクインしていますが、これらの地域では就業・就学の問題などもあり、実際の住みよさよりも憧れやイメージが先行しているのでは…と感じる部分もあります。
(一応日本国内47都道府県全ての何処かへ足を運んだ事があるMAKIKYUとしては、北の大地は時折遊びに行くのは良いものの、居住は勘弁願いたい所で、最西端の石垣市はアクセスなどを考えると、現状では足を運ぶ事自体(MAKIKYUが沖縄県内で足を運んだ事があるのは、沖縄本島のみです)が…と感じています)
ただトップの京都市や8位の神戸市、そして4位が現在MAKIKYUが身を置く横浜市という辺りは、各市共に市内に様々なエリアが存在しますので、一概には言えない部分もあるものの、比較的実態に即したランキングなのでは…と感じます。
(少なくとも「北総監獄」などと称され、余りに高額過ぎる運賃などで悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)沿線の千葉県印西市や白井市が上位にランクインし、一方で横浜市はランク外といったランキング(ワーストランキングを除く)よりは妥当なのでは…と思います)
また9位には石川県金沢市がランクイン、同市と「住みよさランキング2013」トップ50で2位にランクインした野々市市は隣接しており、野々市市は金沢都市圏の一部を構成していると言っても過言ではありませんので、大きく異なる2つのランキングで類似した結果が算出された和少ない事例とも言えます。
首都圏の余所者から見れば、金沢市やその周辺地域は降雪地帯で、日常生活も一部地域を除くと、自家用車がないと不便かと思いますので、個人的には余り住み良さそうな印象はないのですが、実際に両市やその周辺地域に住んでいる・住んでいた方にとっては、意外に住み良いと感じるエリアなのかもしれません。
都道府県別ランキングでも、独特な風土や観光地としてのイメージが強い北海道と沖縄県、そして長野県がランクインする辺りは、ブランド総合研究所が発表したランキングらしいと感じる所です。
それ以外のランキング上位は、MAKIKYUとしては大都市圏の中でも比較的住みやすいのでは…と感じる都府県が軒並み上位に位置しており、首都圏・関東地方でベスト10にランクインしている都県が2都県というのも、個人的には頷ける結果と感じます。
「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、「地域ブランド調査2013」や、「住みよさランキング2013」の上位に位置している自治体に居住している・していた方も多いかと思いますが、大きく異なる結果が算出された2つのランキングを見て、如何感じられたでしょうか?
(写真はランキング上位の都市・都道府県を運行する公共交通機関:各自治体イメージの一端として、「MAKIKYUのページ」既公開記事で使用した画像を掲載しています)
確かに観光地という面では魅力がありますね。
私にとってはバスが多くて羨ましいですが…
私も将来横浜に住もうかなと思っていて
やはりバスが便利で地盤の強そうな地域が良いですね。
>さがみ様
公共交通機関の運行形態が、どの様な形態であるかは、地域毎に事情も異なりますので、一概にどの様な形態が望ましいとは言い難い面もあります。
とはいえ自家用車などを利用できない人物だけが公共交通機関を止む無く利用するのではなく、安価で至便な公共交通機関が発達し、これらを容易に利用できるという事は非常に重要な気がします。
このランキング上位で、公共交通機関を容易に利用できる条件に該当する都市となると、大都市圏に位置する横浜・鎌倉・京都・神戸となりますが、どれも地盤などの点では難のある傾斜地に住宅が立ち並ぶ地域も存在するなど、全てを満たすのは…というのが現状です。
とはいえ現在こちらが居住する横浜は、市内の魅力だけでなく、他地域へ足を運ぶ際にも非常に至便で、少なくとも何処へ足を運ぶにも難儀する「北総監獄」などと呼ばれる地域などに比べれば、住みよさは断然と感じています。
>6994様
北海道に関しては、ご指摘の通りイメージ先行が強く、実態と乖離している気がします。
地域内交通機関の利便性に加え、拓銀問題をはじめとする景気の悪さや、他地域へ足を運ぶ際の利便性など、様々な点で問題があり、たまに遊びに行くには良いものの、こちらも到底居心地の良い所とは思えません。
それでもある程度都市としての基盤が整った札幌や、その近郊に位置する小樽であれば、まだ許容範囲と感じる面もありますが、市内でも地域格差が大きく、この事によってもイメージが大きく変わるかと思います。
富良野などになると個人的にはもはや…と言わざるを得ませんが…
最近あの辺は「奇跡の原っぱ」とかが話題になっていますが、それだけでは飯を食ってはいけませんしね。
「住みよさランキング2013」の最上位に印西市がランクインするというのは、幾つかの統計を元に機械的に算出したらたまたま…という面もあるのかもしれませんが、何らかの裏事情があっても不思議ではない気がします。
少なくとも余りに高過ぎる交通費に音を上げて、北総監獄から他地域へ転居する服役囚(住民)も相次ぎ、「脱北」などと言われる様では、到底住み良い土地とは言い難い気がします。
こちらの周囲でも、北総監獄には絶対住みたくないという声を多数聞く程で、住み良いと感じる人間も中には居るかと思いますが、住み難いと感じる人間の方が多いかと思いますので…