先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた韓国慶尚北道・栄州(Yeongju)市の栄州旅客(栄州市の市内バス)ですが、今日は車庫内で撮影した各種車両を取り上げたいと思います。
栄州旅客の車両は、既に先日の記事で取り上げた車庫内のバス並び画像で気付いた方も居られるかと思いますが、MAKIKYUが見たバスは殆どが大宇(Daewoo)製で、MAKIKYUが栄州市内で乗車した2台の市内バスも大宇製の車両でした。
大宇製車両の中でも、車長がやや短いバスばかりを走らせている辺りも、先日の記事で取り上げたサボと同様に、如何にも地方のバスと言った雰囲気がありますが、その中でも主力を占めているのが、比較的新しい写真のタイプで、MAKIKYUが乗車したバス2台は、共にこの形(番号違い)でした。
他に大宇製の少し前の形も結構走っている様で、こちらも車庫内で多数見かけましたが、一般バスの装いは一昔前のソウル市内バスなどでよく見かけたグレーと山吹色の塗装が多数を占めており、この装いのバスは栄州以外の都市でも時折見かけるものです。
また少数ながらも、山吹色の部分が緑色になっているバスも活躍しており、少なくとも事業者で色分けしている雰囲気ではない様ですが、
路線や特殊車両識別の意味合いで色を変えているのか、気まぐれで色違いの車両が走っているだけなのかも気になる所です。
そして栄州では、郊外へ向かう市内バス路線に一般バス(立席バス)だけでなく、やや座席数が多くグレードも高い代わりに、運賃もやや割高な座席バスも走らせています。
こちらは白とグレーにオレンジのラインが入った装いとなっており、一般バスと同じ車種も多数走っていましたが、中には短距離市外バスを
思わせるトップドア車も混じっており、豊基方面の路線でこのタイプの座席バスが活躍する姿も目撃しています。
この様に栄州旅客は大宇づくしと言った感がありますが、車庫内では1台だけ現代製路線車の姿も目撃し、何十台ものバスが停車している中で1台だけ違う車両と言う事もあってか、韓国の路線バスでは良く走っている車両ながらも、この車庫内では最も際立つ車両と感じたものです。
ただMAKIKYUが韓国のバスでは最もお気に入り、三菱エアロスターに良く似たデザインが特徴の、旧年式の現代車は1台も姿を見なかったのは少々寂しい限りでした。
当記事中のミスは訂正させて頂きました。(ご指摘ありがとうございます)
栄州の市内バスですが、現代車はやはり貴重な存在だったのですね。
そして緑色塗装の車両も、比較的少数派で異色の存在という点では注目という気がします。
また韓国では最近、ソウルのバスと変わり映えしない単色塗装のバスが各地で増殖し、春川や大田などで青一色の市内バスに乗車した事がありますが、栄州もこの手の車両に変わっていくのかと思うと、少々残念な気がします。
路線の性質毎に色分けを図る考え方自体は画期的で、事業者の特性を現すために各者毎に装いを変えている事が多い日本では、殆ど実現できそうにない話しですが、せめて光州の様な独自性が欲しいと感じます。
私も独自塗装が消えることについて残念に思っています。
それさえも慶尚北道事業者の中尙州旅客と闻庆旅客がそれさえも新型車にも昔のユニークな塗装をそのまま引き継いでいきます。栄州旅客もそれさえも座席バスは独自の塗装を維持している状況です。私も4年前には、栄州旅客にも独自の塗装の車両が存在したが、今は過去の事になってしまいましたね。