今月13日に韓国・大邱(Daegu)では、基幹駅となっている東大邱(Dong-Daegu)駅に隣接して東大邱駅複合換乗センター[동대구역복합환승센터]が開業、日本ではまだ情報も余り出回っていませんが、韓国のニュース記事などでは盛んに取り上げられ、個人ブログなどでの情報も散見する様になっています。
この換乗センター開業に伴い、東大邱駅周辺に点在していた幾つもの小規模な高速バスターミナルと東部市外バスターミナル、そしてこれらとは少し離れた所に位置していた南部市外バスターミナルが統合移転しています。
MAKIKYUも以前東大邱駅前の高速バスターミナルから錦湖高速の高速バスに乗車した事がある他、先月の訪韓時には南部市外バスターミナルに足を運び、南部ターミナル発着のバスに乗車する機会もありました。
南部市外バスターミナルは大邱市内に幾つも存在する市外バスターミナルの中では最も小規模、地下鉄2号線の駅から徒歩でもすぐに移動できる大通りに面していながらも、ターミナル内だけ時が止まっているのでは…と感じる古風な雰囲気の漂うターミナルで、市外バスは慶山(Gyongsan)バスが運行する清道(Cheongdo)などへ向かう路線が発着していました。
発着路線数や便数は少なくターミナル内は閑散としており、閉鎖が近かった事もあってか、化粧室の個室内にトイレットペーパーが用意されていない有様だったのは閉口したものでしたが、待合室座席の中には優等高速バスの廃車発生品と思われるものも鎮座しており、これは結構印象的でした。
慶山バスの使用車両は、市外バスでも市内座席バスに近い雰囲気の車両ばかりを用いており、市外バスでは高速バスと大差ない雰囲気の車両が多い今日では、非常に際立つ存在と言っても過言ではない状況です。
ターミナル内では現代・大宇双方の車両を見る事ができ、その中でも現代車はNEW SUPER AERO CITYよりも車長が短いGREENCITYも停車、この車両は趣味的に注目の車両が多い慶山バス市外バス車両の中でも特にローカルムードが強く、注目の存在と感じたものでした。
また南部ターミナル内には慶山バスが運行する市外バスだけでなく、清道郡の郡内バスも1日9本程度乗り入れ、このバスは清道郡の豊角(Punggak)との間を結んでいました。
(この路線は現在換乗センター発着に変更)
このバスは現代製のGREENCITYが用いられており、大型の市内バス車両が多数行き交う大邱市内において、郡部から細々と乗り入れる小柄なバスは一際目立つ存在と感じ、路線的にも気になりましたので、南部ターミナル→豊角でこのバスにも乗車したものでした。
南部ターミナル~豊角間は、慶山バスも慶山・清道経由で運行する市外バスを運行していましたが、清道郡の郡内バスはほぼストレートに南下するのに対し、慶山バスの市外バスはコの字型に大回りする運行形態となっていました。
そのため市外バスよりも郡内バスの方が所要時間も短く、運賃も安いという奇妙な状況になっているのも大きな特徴で、市外バスの方は全線通しよりも専ら区間利用向けと言った印象を受けたものでした。
そして郡内バスで南部ターミナルから1時間強の豊角は、小規模なバスターミナルがある片田舎、外国人が足を運ぶ機会は余りなさそうな所という雰囲気で、このターミナルを起点に運行する郡内バスが幾つか存在する他、清道ターミナル(清道駅とは徒歩2分程度の距離)との間を結ぶ郡内バスも発着、この区間は先述の市外バスとほぼ重複する運行形態となっています。
MAKIKYUが豊角に足を運んだ際には、その後清道へ移動し、清道駅から釜山市内まで列車(ムグンファ号)に乗車→釜山港から高速船で帰国したものですが、豊角~清道の郡内バスでは南部ターミナル→豊角間で乗車した車両と同タイプが活躍していました。
豊角発の清道・慶山経由南部ターミナル行市外バス(慶山バス運行)も、MAKIKYUの訪問時には市内バスに近接する時間の運行便があり、南部ターミナルから乗車したバスと違う車両に乗車した方が面白そうという事で、豊角→清道では郡内バスを見送り、その後を運行する市外バスに乗車したものでした。
これも本当はGREENCITYが充当されれば最高と思っていましたが、乗車便は残念ながら大宇の大型新鋭車両でした。
市外バスは停車停留所が少なく、市内バスに近い雰囲気の車両ながらも2+2列のリクライニングシート装備車という事もあり、郡内バスよりは少々割高な運賃設定になっています。
市内バスで一般バス(立席バス)を見送って座席バスに乗車する様な感覚ですが、それでも豊角のターミナルで購入した市外バス乗車券(他でまとめて発券した乗車券を手売りで発売・発券日は9月1日の模様)は1500Wでした。
韓国ではバス運賃の値上げが相次ぎ、日韓の物価差を考慮したとしても、20分程度の乗車で割高なバスの運賃が日本の初乗り程度の現状は、バス運賃に関してはまだまだ割安、運賃が次々と上昇し市内でもワンコイン突破は当たり前の日本の地方バスとは大違いと感じたものでしたが、韓国の地方は足を運んだ事がない土地も無数に存在しますので、機会があれば他も色々訪問できれば…とも感じたものでした。
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テグ市は、慶尚北道のみならず、韓国南東部の交通の要衝ですので、私も東駅前高速ターミナル、そして東部・西部(ここを一番多く利用)・北部の市外ターミナルを利用した事があります。そのため、記事を興味深く拝見しました。南部ターミナルだけは、未訪・未利用のまま終わりましたけど。
駅前高速ターミナルや、あるいは西部ターミナルも、地下鉄直結なので、分かりやすく便利なんですが、一番苦労したのが北部市外ターミナル。
一度目は、星州からの市外バスで到着したんですが、市内バスしか接続が無く、どれに乗ったらいいのか探すのが面倒で(苦笑)、適当に南に歩けば、地下鉄2号線の駅があるだろうと、荷物を背負ったまま、歩いたはいいのですが、京釜線を越えても駅は見当たらず、結局20分以上歩いた途中のバス停で、地元の人に聞いて、東駅前を通る市内バスに何とか乗る事が出来ました。こんなことなら、最初からバスターミナルで、市内バスを探して乗った方が良かったです。
2度目は、昨年夏に訪韓した時ですが、尚州からの高速経由市外バスで、再度北ターミナルに到着。今度は、到着直前に、幸いちょうど初乗りしようとしていた、都市鉄道3号線(例のモノレールですね)の軌道と駅が見えたので、これ幸いと、ターミナル着後、元来た道をそのまま戻り、15分ほど(1キロ余り)で、3号線の工団駅に無事到着。事なきを得ました。現段階では、この駅が、北部ターミナル最寄の鉄道駅ということみたいです。(隣駅も同じくらいの距離?)
こんな感じで、他都市もさることながら、テグ市は印象深く、身近に感じる街です。我が名古屋とも、性格・雰囲気が似ているとも感じますし。
ちなみに、1988年初冬に初訪韓した時に、ウルルン島の民泊で知り合ったこのテグ市の会社員のお宅に誘われて、その後お邪魔して泊めてもらった経験も!住所は、当時出来たばかりの達西区でしたが、今となっては、その詳しい場所も判然としません。あのご一家は今頃どうしておられるのか。
次回(来年?)訪韓した折は、鉄道とともに、また少しでも韓国バス旅をしてみたいものです。長々と失礼しました。来年もよろしくお願いします。
こちらが先月大邱へ足を運んだ際には、北部市外バスターミナルも利用しており、このバスターミナルから市内方面へは市内バスを利用したものでした。
このターミナルはそちらのコメント通り、最近開業した3号線(モノレール)の最寄駅からは徒歩10分強程度で移動できる様になりましたので、以前に比べると随分便利になった気もしますが、それでも地下鉄直結の東部→複合換乗や西部などに比べると、不便さが否めない気もします。
また達西区も地下鉄1号線延伸区間乗車で出向く機会がありましたが、80年代だと地下鉄などもなく、街の雰囲気なども大きく変化しているかと思います。
韓国関連は既に作成済の記事も幾つかあり、これ以外にもまだ記事を幾つか作成したいと思っていますので、引き続きご覧頂けると幸いです。
こちらこそ来年も宜しくお願いします。