還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

退院-9/24(金)-2

2010年12月23日 | 入院(一般病棟~退院)
これで退院の手続きはすべて終了しました。
台車を転がしながら正面玄関から出てタクシー乗り場へ。
荷物は運転手さんがトランクに積み込んでくださり、そして空になった台車はボランティアさんが運んで行ってくださいました。
これには大変助かりました。何につけ助けていただいてばっかりです。
慌てずゆっくりタクシーに乗り込み行き先を告げて、次の滋賀医大の診察は正月明けかぁ?
いろいろ感慨にふけりながら病院を後にしました。

タクシーの運転手も無茶はしません。
外の流れゆく景色を眺めるともなく眺めていましたが・・・・
助けてもらったのは心臓だけではなくて本当に何もかもで、入院中は「生かされているんだ、私は」と実感していました。自分でやっていたのは本当に身の回りのことだけ。
退院したとはいえ、今の自分にできることはほとんど無い・・・・
しかし焦りは禁物なのです。
などと、物思いにふけっているうちに眠ってしまったのですね。高速道路を走った記憶がありません。目が覚めるとほとんど目的地の駅でした。ちょっとお疲れモード。
退院後電車で帰宅は無理な相談でした。やっぱりね。
荷物多いし、体力無いし(^_^;)

その駅前のタイムズの駐車場で妻の車に乗り換え、家に戻りました。
家の屋根が見えたとき・・・・戻ってきたんだあ、感慨ひとしお~~

門扉を開けアプローチからさらに家のドアを開けて中に入りました。
(妻が開けてくれました)
今まで意識しなかったのですが、道路から家に入るまで、いや入ってもとにかく段差だらけです。
あらまあ、こんなにバリアだらけとはね。初めてバリアを意識しました。
うーむ、年取ったら大変だ。
いや、今も大変か・・・・
一歩一歩慎重に足を運んで家の中に入りました。下見てばっかり(苦笑)

まず2階に上がり和室に祀ってあるご先祖様に手術成功と退院の報告をしました。
弁膜症が判明して間もない頃、近々手術になることを報告したときには思わず涙が出ましたが、今回も・・・・今度はうれし涙です。
母親は褒めてくれたでしょうか、それとも心配ばかりかけてからに…?

1階に下り荷物片付けてコーヒーを淹れ、一休みしました。
退院後の初コーヒーは格別でした。

夕方になり会社に電話で退院報告しましたが、相当に驚かれました。
術後7日目に見舞いに来ていただいたとき、私の快復ぶりはご存じのはずだったのですが、それから3日で退院するとはさすがに思えなかったのでしょう。

18日ぶりに家で夕食♪
無事帰れたという安堵感や妻への感謝などいろんな思いが渦巻いて、こみ上げてくるものがありました。すっかり涙もろくなっています。元々涙もろいところがあるのですが、さらに磨きがかかった?
妻は、食事制限がないことでとても喜んでいます。何か制限はあるだろうと思っていたそうです。
私も何かはあるだろうと思ってましたが、制限がないのは私も嬉しいです。
もっともだからといって暴飲暴食して良いわけではない・・・・

ところで、退院したこの日は金曜日で次の日は休日。
復帰後に聞いた話では、職場の仲間達は土曜日とか日曜日に豆パパを見舞いに行ってやろうかと、相談を始めていたそうです。早いとまだ伸びてるし、遅いと退院してしまうし土日辺りがちょうど良いかなと・・・・
ちょうどそこへ退院したと電話したものですから、結果的に行きそびれてしまったそうです。
うーん、悪いことしたかな?
今の医療は入院期間を短くする治療方針なので、周囲で入院する人が出た場合見舞いに行くタイミングを計るのはかなり難しいと感じました。

薬飲み忘れ

2010年12月23日 | 雑記帳(心臓と関係有り)
昨日は職場の忘年会♪
ところが、薬を持っていくのを忘れました。

食事制限とか無いの?
って聞かれて、ワーファリンなどの薬飲んでるから納豆や青汁はダメだけど
それ以外は何でも来い(笑)
と答えました。

酒もタバコも禁止されてはいないけど
アルコールは自主規制しました。
タバコは完全禁煙、死ぬまで吸わないつもりです。
心臓(だけじゃないけど)大事にしないとね。
タバコ吸うメンバーが半分いたのですが、最初の1時間は気を遣ってくれました。

ところで、薬を忘れたことさえも頭から消え去っていたので、持って行っていたとしても飲むのを忘れたのではないかと思います。

帰り、エレベータを待っていると上司から
「今年いっぱいは復帰できないと思っていたが、とても早い復帰だったので助かった」
と言われました。
以前ならそうだったのでしょうね。
リハビリしないで寝かされてたら治るものも治りませんよね。

手術翌日から歩け歩けでしたけど(ボーッとした頭で)、以前テレビでドキュメンタリーを見たときは何を無茶なと思ったものです。
しかし自分がそれを体験してみると、案外何ともないんですね。
治療プログラム以外にも歩きましたし、積極的にリハビリやって良かったと思います。