還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

術後~退院までのまとめ

2011年01月04日 | 各ステージでのまとめ
術後はICUで1泊、個室で6泊、大部屋で3泊しました。
ICUには多分手術後昼過ぎに入室し、翌日午後2時まで滞在。
昼前には個室移動の許可が出て、午後2時に個室に移動。
個室で6泊し、ほぼ問題のないレベルまで快復したことを見届けて大部屋に移動。
大部屋移動後は、体の様子を見て退院許可が出る。

術後は侵襲や処置が原因の異変がいろいろ出ます。
私の場合は、発熱、気胸、横隔膜の痙攣、この3つでした。

これらのうちごく一般的なものは発熱です。発熱はほとんど100%の方に出ます。
発熱は度を超さなければ異変とも言えず、通過儀礼みたいなものでしょう。
私の場合では体温の最高は術後3日目に38.7℃を記録しました。
体温は術後徐々に上がり3日目にピークを記録し、退院した術後十日目でも36.7℃、平熱の36℃ちょうどぐらいに戻ったのは退院して1週間も経った頃でした。
術後の発熱は37℃を少し超えたぐらいでは自覚に乏しいものです。
体温の下がり方が遅いと細菌感染が考えられるので、抗生物質の点滴や血液検査が行われます。
私はバンコマイシンの点滴が2日半行われました。

手術説明書に書かれている重大な合併症にはかかりませんでしたが、右肺が気胸になりました。これは手術翌朝のレントゲンで発見され、すぐに胸腔ドレーンの留置が行われました。
幸いなことに1日で治りましたが、このくらいでは説明書には書かれないでしょうね。
気胸になってもベッドで安静にしている限り、気胸自体の痛みは特に感じません。もっとも胸の痛みのため、気胸による痛みがマスクされていた可能性はあるかも。
肺活量が足りない感じはしますが、それは胸が痛いためにしっかり呼吸ができないことと混同して終いがちです。

3つ目の横隔膜の痙攣は腹腔ドレーンを抜いたことが契機で始まりました。抜くとき余計な力を入れなければ良かったと思いますが、つい力んでしまったのが失敗の元。
抜いた翌日から徐々に始まり、気にならない程度まで治まったのが術後8日目。
けっこう苦しめられましたし、完全に収まったのは退院後です。
睡眠不足にもなりましたが、それでも体調の快復は一直線でした。
あまり食べられなくても、寝られなくても、リハビリをきちんとやっていれば快復していくものなんですね。

若いときは還暦というとすっかり老人だと思っていましたが、自分がその年になっても、とてもじゃないが老人じゃないです(笑)
まだまだ若い。心臓の手術をしても10日もたてば退院できます。

余談はさておき、術後のリハビリはサボらずにちゃんとやりましょう!!
家に早く帰れますしね。
眠剤も痛み止めも処方された以外には服用しませんでした。俺は男だーーと言って痛みに耐えたわけではありませんが、眠れないとき、痛いときは無理に頑張らずに服用した方が快復が早まり良いと思います。


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