還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

形成した弁の持ちはどうなんだろう?

2011年12月07日 | ワンポイントアドバイス
11月20日のオフ会の時に出た話題のひとつなんですが・・・・
形成した僧帽弁はどのくらい持つのだろうか?
いつか再手術になるのだろうか?

先生に質問しても答えは一様に
「人それぞれ…」
まあそうなんでしょうけど、最近ふと思ったのは
人それぞれの、その【人】というのは患者だけを指すの?
もちろん患者それぞれも言えるけど、執刀医それぞれでもあるのではないか?
と・・・・

私が入院する直前の診察時に浅井先生から聞いたところでは
滋賀医大に来て2000人に手術をしたが、現在まで再手術に至った例はない…と。
どんな手術も執刀医の技量に負うところは大きいですが、弁形成術は弁置換術以上に執刀医の技量に左右される術式といわれています。

止めた心室を生食で一杯にして心房に逆流させて、弁葉の痛み具合を診て形成のやり方を判断し、手順を決め、途中何度か逆流テストを行い形成を完了させます。
生食による逆流テストでは圧力はほとんどありませんが、心房を閉じて大動脈の遮断を解いて心臓が鼓動を始めれば何十ミリかの血圧が生じます。弁には大きなストレスがかかりますよね。そこで逆流がなければ本当に完了なのですが、その時はもう目に見えないんですよね。その状態を想像しながら形成するわけですから凄い業だと思います。

この弁形成の時、傷んでいる弁葉を切ることもあれば、切らないまま形成することもあります。
病院のHPなどを見ると、後尖は切除して形成するような絵がよく描かれていますが、前尖や交連部をどう形成するかという絵は見たことがありません。
私の場合は前尖と交連部の閉鎖不全でしたが、ビデオ映像を見たところではどこも切らずに形成されたようでした。ケースバイケースなんでしょうね。
それらの判断は執刀医それぞれで、形成術は名人芸とも言われています。

それで形成した弁が果たしていつまで持つのか?
一生行けるか、将来的に再手術になるのか?
どの程度の運動をしても良いのか?
お酒はどのくらい飲んでも良いのか?
結局は、誰にもわからないように思います。
それで経過観察を続ける必要があるのでしょう。

私の場合、弁葉を切らずに形成したと言うことは、もし将来再手術になった場合切るという手段を執ることができるよう含みを持たせたのでしょうか?
来年9月の定期診察の時に聞いてみよう。
(覚えていたら…)

アドバイスのカテゴリーにアップしましたが、これじゃアドバイスにはならないですねぇ。

もう少し調べてみたいと思います。


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2 コメント

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Unknown (TZK)
2011-12-09 09:35:14
2000人と言う人数よりも、経過年数だと思うんですが?
経過観察していると、若干の漏れが出てきてます。
逆流と言うレベルでは無いとの見解でしたけど・・・。

再手術になっても、そのときは更なる医術の進化があるでしょうから、心配してません。
まぁ、心配してもしょうがないですけどね。

暴飲暴食、激しい運動、全部やってますけどねぇ。
今のところ、問題は出てません。

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経過年数かぁ・・・ (豆パパ)
2011-12-09 21:29:28
コメントありがとうございます。

経過年数・・・
記事書いてるときは気がつきませんでした。
ご指摘ありがとうございます。
まあ、確率が出てくるときには母数も大事って事で。。。

私も大動脈弁以外はレベル1の逆流がありますが、普段は忘れていますしそれで生活に特別に気をつけているとかそういうのはないですねぇ。

普段は忘れていてたまに思い出してみるのが精神衛生上良いのではないでしょうか?

返信書いていて久しぶりに思い出しました(笑)

あっ、それと暴飲暴食ですが
親父から受け継いだアルコールを受け付けない体質なので暴飲どころかチビリ飲もできない
せめて普通に飲めたら良かったのですが……TZKさんが羨ましいかも。
暴食の方はベルトの穴との兼ね合いです。
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