豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

“追憶--The Way We Were”

2009年07月12日 | 映画
 
 4枚目は映画“追憶”のサントラ盤。

 “The Way We Were -- Original Soundtrack Recording”(CBS-SONY SOPM 89)。

 第46回アカデミー賞“歌曲賞・作曲賞受賞作品”。
 1973年公開の映画らしいが、これまた懐かしい。

 ぼくはジャズは嫌いだけれど、いわゆる“スイング・ジャズ”は嫌いでない。
 むしろ好きなほうで、グレン・ミラーやベニー・グッドマンは、同時代の人間よりも聞いたほうだと思う。
 戦後のダンス・ホール世代だった母親がこの手の音楽が好きだったらしく、家にけっこうレコードがあった。

 だから、映画の“追憶”の中で流れる“夕日に赤い帆”や“In the Mood”などといった挿入曲も懐かしい感じがした。
 
 レコードの解説によると、“夕日に赤い帆”は1937年の曲だが、1960年代後半のぼくの高校生の頃は、ビリー・ボーンの演奏で、ラジオのリクエスト番組で流れていた。
 
 “In the Mood”も1939年の曲だそうだが、これも、映画“追憶”で流れてきた時、懐かしい思いがした。
 映画“グレン・ミラー物語”でももちろん流れるし、高校時代にブラスバンドをしていた息子の演奏会でもやっていた。
 先輩から後輩にペットやサックス、トロンボーンなどの技術が継承されるブラスバンド文化も、捨てたものではない。

 バーブラ・ストライザンドが歌う“The Way We Were”もいい。

 そういえば、バーブラ・ストライザンドの役も、離婚して子どもを抱えながら反戦活動する女性だった。
 そういう女性にリアリティーが感じられる時代だったのだ。

 別れたロバート・レッドフォードのことを忘れてはいないが、“we simply chose to forget ・・・ ♪”と歌うバーブラの声が哀切だった。

 偶然街角で再会した時に、バーブラは「再婚した」と嘘を言い、「新しい夫は子どもを大事にしてくれる」と嘘を言う。
 “It's good.”と言って、レッドフォードが去っていく。

 カメラが徐々に引いて、ニューヨークの街角で反戦ビラを配るバーブラの姿が小さくなっていく。
 そしてエンディングの“The Way We Were”が流れる。エンディングでは、インストロメンタルにバーブラのハミングが入るだけである。

 同じころ、日本でベ平連のデモに参加していたポロシャツにチノパン、サドル・シューズなんか履いていた女の子は、今頃何をしているのだろうか。

 きょうは東京都議会議員選挙。
 ぼくは何とかネットワークの同じ年の女性に投票してきた。きっと、べ平連のデモの隣りで腕を組んだ女の子だと思って。
 
 * 写真は、“The Way We Were”(CBS-SONY SOPM 89)のジャケット。

高橋真梨子 “モノローグ”

2009年07月12日 | あれこれ
 
 3枚目は、高橋真梨子 “モノローグ -- for true lovers”(ビクター VIH-28010)。

 この中に入っている“Remember Sea”という曲が好きで買った。
 久しぶりに聞くと、最近のほうが歌がうまくなったような気がする。

 ペドロ&カプリシャス時代の“夜明けの匂いとともに”(Atlantic L-10040A)も聞く。
 定番の“五番街のマリー”、“ジョニイへの伝言”のほか、“陽かげりの街”や“別れの朝”もいい。
 “花のサンフランシスコ”だの、“悲しき雨音”なんかもカバーしていたのだった。

 * 写真は高橋真梨子 “モノローグ”(Atlantic L-10040A)のカバー。


ウエス・モンゴメリー “ダウン・ヒア・オン・ザ・グラウンド”

2009年07月12日 | あれこれ
 
 同じく、レコード鑑賞のつづき。

 ウエス・モンゴメリー “ダウン・ヒア・オン・ザ・グラウンド”(A&M-CTi Record、LAX-3092)。
 Wes Montgomery、“Down Here on the Ground”.

 ジャズは嫌いだけれど、このレコードに入っている曲も嫌いでない。
 一応“Jazz Series”の一枚だが、解説によれば“イージーリスニング・ジャズ”というカテゴリーに含まれるらしい。

 このレコードは、前記の編集者仲間に勧められて自腹で買ったように記憶する。
 ひょっとしたら、これも貰ったかもしれない・・・。

 * 写真は、ウエス・モンゴメリー “ダウン・ヒア・オン・ザ・グラウンド”(A&M CTi Record, LAX-3092)のジャケット。
 

マル・ウォルドロン “レフト・アローン”

2009年07月12日 | あれこれ
 
 きのう土曜日は、父の日に息子からプレゼントされたレコード・プレイヤーで、レコード三昧の午後を過ごした。
 
 最初は、マル・ウォルドロン “レフト・アローン”(ポリドール・ジャズ。シリーズ“ベツレヘム”MP2150)。
 Mal Waldron, “Left Alone”.
 来日記念盤、マルの“幻の名盤”国内初のステレオ化実現!! と帯に書いてある。

 このレコードは、いまから30年くらい前の編集者時代に、同僚からもらったもの。
 「ジャズは嫌いだ」といったら、「騙されたと思って聞いてくれ」と言って、このレコードを渡された。折伏しようと思ったのだろう。
 たしかに、マル・ウォルドロンのこのレコードは悪くなかった。しかし、だからといって、ジャズを好きにはならなかった。

 ジャズ・ファンだった友人の意図は実現したのかどうか・・・。

 * 写真は、マル・ウォルドロン “レフト・アローン”(ポリドール MP2150)のジャケット。