11月24日(木) 神旺商務酒店(台北市南京東路)
台湾、台北(正確には新北市)で開催される学会に出席するために、台湾に行ってきた。
海外の学会などにはあまり縁がなかったのだが、親子関係における血縁意識の日・中(台)・韓3国の比較というテーマに興味があったのと、台北は、母方の祖父が1898年に生まれたところだが、今まで行ったことがなかったのでひと目見ておきたいと思って参加した。
さらに祖父によると、3歳の頃に台風後の増水した川を見に行って、溺れたところを台湾人の大工に助けられたことがあるという話だった。
その大工さんがいなかったら、われわれは存在しなかった。ぼくたち子孫がいるのは、その大工さんのおかげであり、その意味で台湾には恩義がある。
学会は11月26日(土)および27日(日)なのだが、11月25日に到着して28日に帰国するよりも、24日に到着する方が航空運賃および宿泊代込の料金が安い(!)。
宿泊したのは、地下鉄(MRT)中山駅と松江南京駅の中間あたりにある神旺商務酒店(サンワン・レジデンス)。
「台湾本」などで日本語が通じるホテルとして評価が高かったので選んだ。
評判とおり、大変に良かった。
台湾人は、日本に好意的でみんな優しいという話だったが、必ずしもすべての台湾人がそうではなかった。
空港から乗ったタクシーの運転手など、メモで行き先を示しても返事もせず仏頂面で運転するだけ。降りる際のスーツケースも知らん顔。
結局ホテルのドアボーイが取り出して運んでくれた。
フロントも達者な日本語で「無問題」。無料で携帯を貸し出してくれる(ホテルへの通話以外は通話料だけはかかる)。
ロビーでは、無料でお茶と茶菓子、新聞(日本の週刊誌も)が用意してあり、パソコンも使える(これは有料)。
冒頭の写真はフロント横のロビー。
部屋はご覧のとおり。
あえて難点をあげれば、バスルームとベッドがやや近すぎるか・・・。
荷物を取り出してから、さっそく台湾通の息子から教えられた、寧夏夜市に出かける。
ホテルから、南京東路を西へ歩き、中山駅の上に建つ新光三越を過ぎて、南京西路に入る。道に迷って方向が分からなくなり、交差点で信号待ちをしていた高校生くらいの男の子に尋ねると、わざわざスマホで調べて教えてくれた。
優しい子もいる。
上の写真は、寧夏に至る道すがらの建物。
古いビルが結構残っていて、昭和レトロな雰囲気が昭和25年生まれのぼくとしては懐かしい。
韓国のソウルにもこんな雰囲気の町並みがあちこちに残っていた。片っ端から取り壊してしまって東京が一番ダメになってしまった。
やがて大きな赤提灯に黄色で「寧夏夜市」と書かれた路地に行きついた。ホテルから徒歩20分くらいか。
夕方6時過ぎだったが、まだ準備を始めたばかりの屋台もある。あちこちから羊の脂の臭いが漂ってくる。残念ながら羊肉は苦手なので閉口する(「閉口する」は祖父の口癖だった)。
息子がお勧めと言っていたので、牡蠣のオムレツを出している店に入る。白米とスープもつけて100元(約350円)くらいだったが、これまた残念ながらぼくの口には合わなかった。
甘ったるい餡かけたれと、食感がダメだった。申し訳ないが半分近く残してしまった。
こうして、到着日の11月24日は終了。
11月25日は、午前中に故宮博物院を訪ね、午後からは基隆、九份(きゅうふん)を訪ねる予定。
2016/12/4 記