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雨、2度、74%
「浜防風」セリ科の植物です。長さ5センチほどの緑の葉と赤い茎のコントラストの美しい植物です。子供の頃、浜に「浜防風」を摘みに出かけました。砂浜に育ちます。北から海風が吹く福岡の海岸、寒かったと記憶しています。当時、父か母がこの小さな「浜防風」を好んで食べていたのでしょう。「ぬた」つまり酢味噌で和えたその味は覚えていません。2年ほど前、孫たちと海水浴に出かけました。その海岸のはずれ、人の少ない砂浜を這うように白い花が咲いていました。「あっ、浜防風!」摘んで茎の匂いを嗅ぎました。セリの匂いです。花が咲くと味は落ちます。「いつか摘みに来よう。」と忘れていました。
市場の野菜売り場の片隅に小さなパックに入った「浜防風」を見つけました。店で売っているのを見たのは初めてのことです。香港から帰宅する主人に食べてもらいたくて求めました。緑の葉は色鮮やかで清涼感があります。「いかのお刺身」のツマにあしらいました。
サッと湯掻いて、酢味噌と和えます。 赤い茎の色が美しい。噛めばシャキシャキ。
子供の自分は詰み草が食卓に上りました。「つくし」「よもぎ」「七草」摘んだ草の匂い、その手触りは幾つになっても忘れません。
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