晴れ、21度、67%
花が家にある事、花を手にとって活ける事、これは、土をいじって植物を育てるのとは、また違った楽しさがあります。今、家にあるテラリュウムを作ったのも、確か、しばらく花市から遠ざかっていた事が理由のひとつです。香港の花市、花が年中同じものばかり、木ものが少ないのが難点です。花とは、ゆっくり向き合って活けたいと思い、水に入れてひとまず仕事に出かけました。
2,3本の小売りをしている所もありますが、大方は花屋やホテルに卸す花市です。12本、20本ひと束で求めてきます。払った小枝まで、小さな瓶に入れるので、あっという間に、家中花だらけです。
オーストラリア原産のボロニア。珍しく、こんな深い色のものが入っていました。この筒のような花の形が好きです。ホロホロと散るのも、また愛嬌があります。
アフリカ原産のリュウカデンドロ。こちらは、オーストラリアから香港に入ったものです。花びらのように見えているは、実はがくです。リュウカデンドロ、色も種類も沢山あります。こんな優しいピンクは、初めてです。ひと枝に2,3個花が付いているのも珍しいですね。
まずは、大きい花器から。見出し写真、花器は香港人の素人の方の作品です。口に白い釉薬が微かに流れて、大きさもちょうど良く、私が一番使う花器です。花を活けると言っても、どなたにお習いしたわけではありません。恥ずかしながら、好き勝手にさしているだけです。
この水差し、本来の水差しの役目より、花器として活躍しています。
イムサエムさんの色絵の耳付きに ボロニアは、枝の下の方まで、花が付いています。折角の花ですから、小さいものはまとめて、
鏡の前に。
ボロニアは、柑橘系の灌木です。気候がよくなって、一日窓を開け放っている我が家ですが、家のドアを開けると、ふっと、爽やかなボロニアが香ります。
花市に、また行くきっかけを作ってくれた友人にありがとう。