チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

香港産トマト

2012年10月10日 | 香港

晴れ、23度、64%

 香港の食材は、輸入物ばかり、しかも、世界中から集まってくる物です。おいしいオクラは一年中タイから。うまみのあるソードビーンは、ケニアから。もちろん中国からは、中華の葉物が入ってきます。その上、北京オリンピック以降は、洋物の野菜の有機栽培が中国でも盛んになり、サラダ菜の袋など、アメリカ産とそっくりなので、気を付けなければなりません。アメリカ産の方がやはり美味しいのです。

 香港、農作物が作られていないか?って言われそうです。以前より作付け面積は減っているはずですが、中国、シンセンにほど近い新界では、所々に畑が見られます。中国野菜の葉物がメインです。ナスや、巨大なキュウリもあります。小振りなキュウリの栽培が始まったのは、寿司が流行ったお陰です。トマトも作られています。香港産は、市場では、「新界」または「本地」と書かれています。

 ほんのふた月ほど前まで、我が家の冷蔵庫には、2種類のトマトが入っていました。オランダ産の枝付きトマトや、ビーフトマト、これは、専ら家人のサラダ用です。香港産の大きなトマト、20年前に比べれば、随分美味しくなりました。トマトソースやスープ、炒め物、そして、私はこのままガブリ。日本のトマトのように、果物か?と思うほどの美味しさではありません。酸味もあり、微かに感じる甘みです。オランダの物に比べれば、お値段は10分の1。日系のスーパーで売っている日本産に比べれば、10分の1どころではありません。でも、頭から香港トマトは、生で食べれないと思っている家人でした。

 定期的に日本に帰る私の留守中、家人は滅多に行かないスーパーマーケットへ出向きます。歩いて5分以内に、香港の大手スーパーが2店あります。作り置き、買い置きしていても、ミルクや生野菜を買いに行くようです。そこで、いつも食べるオランダ産トマトと地元トマトの値段の差を初めて知ったのでしょうか、自分で香港産トマトを買って来て食べたようです。それ以来、地元のでいい、とおっしゃいます。すごく美味しいわけではないけど、たくさん食べられるから、だそうです。

 すごく美味しくはありません。でも、おいしいトマトです。家人も生で食べるようになった香港産トマト。市場の大きなかごから、選びに選んで、大きくて、真っ赤で、美味しそうなトマトを買ってきます。

コメント
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