チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

香港の新聞から

2012年10月12日 06時05分38秒 | 日々のこと

晴れ、23度、77%

 尖閣諸島の問題を巡って、9月の間は皆さんにお気遣いいただきました。確かに、テレビ報道に映し出される中国本土での反日行動には、目に余る物がありました。私たちの住む香港、デモはありましたが、中国に10ある日本人学校で唯一、香港だけは通常通りに学校がありました。そごう、アピタ、ジャスコも被害は無かったようです。

 この4月頃から、3紙の新聞に目を通すようになりました。

 まず、見出し写真の、[ SOUTH CHINA MORNING POST]香港の英字新聞です。毎朝、家の前まで届けてもらっています。3部に分かれていて、チラシなど入っていないのに、分厚い新聞です。

  タブロイド判のフリーペパー、[頭條日報]。この狭い香港7部ものフリーペーパーがあるそうです。朝、人通りの多い所で配られています。広東語です。我が家のマンションの入り口に、置かれています。広東語は、北京語の略字体と違って、日本語の漢字とほぼ同じ意味を持つので、どうにか拾い読みをします。[SOUTH CHINA]に載っていないような、どこの市場が安いとか、日本脳炎の蚊が大量発生などの記事があり、地元の情報が得られます。今日の一面は、ノーベル賞を取った中国人作家、莫言の事が大きく出ています。

 そして、4月頃から読み始めたのが、やはり、マンションの入り口に置いてある [CHINA DAYLY]の香港版。英字新聞です。 重慶のトップだったBO氏の汚職が絡んだ巨額の資産隠し、夫人のイギリス人殺害と国内問題では治まらない事件に興味を持った事がきっかけです。BO氏は、この11月の中国党大会では、中央部の幹部に指名される事間違いないと思われていた人物です。夫人が、金銭トラブルからイギリス人のパートナーを殺害した事に端を発し、イギリスも事の成り行きを見守るような事件です。幹部にもなるような人物を、どう処分し、どこまで中国が事をあからさまにしていくのか、[SOUTH CHINA] と[CHINA DAILY]を読み比べています。そして、今回の尖閣諸島の問題。[SOUTH CHINA]は、あくまでも、事の成り行きを見守る記事の書き方です。つまり、事実を伝える事だけにとどめています。ところが、[CHINA DAILY]連日のように、日本は歴史を見直すべきだとか、戦後の日本はただの一度も、中国ばかりか韓国にすら謝罪が無いという記事が目につきます。

 中国は、今でも、壁新聞がある国です。新聞が国民の意識を作ります。その上、今ではネットもそれを煽ります。日本ばかりが正しいとは思いません。ただ、不透明度が多い中国です。昨日の[CHINA DAILY]は、日本が事なかれ、事態が治まるのをじっと動かずに待っているという表現をしていました。尖閣諸島の問題、どういう結末になるのでしょうか。

 折角の国交正常化40周年の年です。いろいろな思いを胸に、これからも、中国の片隅、香港で生活を送ります。

コメント (2)
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