チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

椅子の修理

2018年06月28日 | 身の回りのもの

曇り、28度、70%

 我が家の家具はみずめ桜の材で作られた松本の民芸家具です。しっかりと丈夫に出来ています。私たち夫婦で買い揃えたもの、親から受け継いだもの、時代の差はありますが同じ家具ですからうまく調和してくれています。

 親から受け継いだものはすでに私の年齢を超えている家具もあります。小さい時から見慣れた家具です。木の家具ですから、手入れをします。水分、脂分の補給です。濡れ布巾で拭く、オイルクロスで拭くだけです。これらの家具たちはこの家の改築中は1年以上倉庫に預けました。そこでカビがついたものもありました。少しづづつカビ臭さも消えましたが、この季節、、梅雨に入るとまだ臭うものもあります。丈夫が取り柄の家具ですが、歳が歳です、徐々に傷みが目立ち始めました。

 玄関に2客椅子を置いています。 玄関で立ち話もなんですからと椅子を勧めます。でも、専ら家の者たちが靴紐を結ぶ時に座ります。この椅子の座面は3枚の板で作られています。そこに隙間が出来てガタガタと音がするようになりました。仲良く2脚揃って同じ状態です。直しに出さなくてはと思いながらずいぶん経ちました。作り元に連絡をすれば修理してくれます。倉敷まで送らなくてはなりません。きっと見事に修理されて戻ってくるでしょうが、修理に数ヶ月かかるそうです。色々考えて、市内の家具屋さんに修理を頼みました。見積もりにみえた方は、松本の民芸家具はご存じない方でした。10日で仕上げてくれるといいます。時間的なことと送料がかからないことを考え合わせて、お頼みしました。

 10日後、ガタガタしなくなった椅子が戻ってきました。接着剤を使い絞めて固める修理です。塗装はお願いしませんでした。経年のスレがあるままでいいと思います。接着剤が少しはみ出ているように感じます。まあ、ガタンと板が外れて怪我をする心配はなくなりました。

 この玄関の椅子はもう製造されていないと思います。私が小さい頃から一番好きな家具です。座面は少しくぼみがあり、お尻に馴染みます。背の低い私が座っても足が床につくので安心感があります。背もたれの形、真ん中に抜かれた鍵のような穴、全てが好きです。しかもこの背もたれは座面とクサビで止められています。クサビを使った家具なんて見られなくなりました。上出来の修理ではありません。あと何年使えるかしら。息子たちの代には捨てられると思います。せめて私が生きてる間は使い続けたい、そんな思いです。

コメント
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