
晴、4度、67%
滅多に行かないスーパーでは必ず「お豆腐売り場」をチェックします。お値段、お味ともに納得いくお豆腐に出会えません。昨日のスーパーには京都からのお豆腐も売られていました。地元のお豆腐屋さんで「汲み湯葉」と書かれた小さな冷蔵トラックで早朝から和食屋さんやスーパーにお豆腐を配送している店のお豆腐、揚げ、湯葉も並んでいました。お豆腐屋さんやパン屋さん、昔は早くから起きて仕事をし、早くに店を開けていたのに、10時に店を開けるところが多くなりました。「汲み湯葉」にも惹かれますが、早朝から仕事をする店のお豆腐ならといつも思ってきました。湯葉の小さな入れ物、木綿豆腐を手にしたところ、横から声がかかりました。
私の肩ほどもない小柄なお婆さんです。「そこの黒大豆の納豆をとってくれませんか?」人気商品なのか、残り一つで棚の奥にあります。おばあさんでは手が届きません。「はい」と手渡すと「ありがとう」と言ってレジに向かわれました。お婆さんの毎日を支える納豆なのでしょう。
おばあさんの後ろ姿を見ながら思いました。私は背が高くありません。家族の者に「もっと年取ったら私、小さくなるね。」とよく話します。小さくなると「そうか!棚のものが取れなくなるんだ。」と初めて気付きました。でもいい、おばあさんのように周りの人に助けて貰えばいいのよ!ほんの短い時間のことですが、小さなお婆さんになった私がお豆腐の棚の前で若い方に「取ってください。」と言ってる姿が浮かびました。
数秒の短いおばあさんとの会話に胸に灯りがともりました。気になっていたお豆腐屋さんのお豆腐と湯葉を大事に家に持ち帰りました。助ける側から助けていただく側になる日もそう遠くではありません。小さなおばあさんに教えられた昨日でした。
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