晴、19度、77%
毎月送られてくるアメリカの出版社の新刊案内にこの本を見つけました。日本の本の英語訳です。恥ずかしいことにこの作者も本の題名も知りませんでした。現代日本人作家の作品の英訳が増えて来ています。それでも新聞などでよく目にする作家の作品が多いと感じていました。この本を注文したのは「なぜ、外人の訳者が英訳本を出そうと思ったのか?」それを知りたいと思い注文しました。イギリスの初めて目にする出版会社から出ています。
満月の夜にしか出ない珈琲店は占星術を解く「猫」たちが店をやっています。そこを訪れる人は「猫」の占星術の話を聞いた後、それぞれが新しい自分の道を開くという話です。実はその人たちは遠い昔、同じ一つの体験記憶がありました。日本語での出版が2020年ですから、話の筋を改めて私が書くまでもありません。「猫の恩返し」です。食べ物やクラシック音楽、若い女性が好む背景です。
訳者はJESS KIRKWOOD 、年齢は分かりませんが女性です。この本の日本語版を読み何に惹かれ、何を伝えたくて英訳したのか?「猫」が喋り、店を営むファンタジックなところでしょうか?占星術の面白さでしょうか?日本の現代女性の嗜好を伝えるためかしら?
登場人履が一線に並ぶのは以前に「猫」を助けたことです。それぞれの行き詰まりを持った人たちを「猫」は占星術を持って心を未来を開いてくれます。こういう発想は日本的なのかしらとも思います。そしてそこが魅力な本でした。
現代日本人作家の本が各国語に訳され世界に広まることは喜ばしいことです。
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