チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

オードトワレ「シテールの庭」 エルメス

2023年05月08日 | 身の回りのもの

雨、14度、80%

 日本でも発売されて間もないオードトワレ「シテールの庭」を主人が先月末の帰国でお土産にしてくれました。発売前から「シテールの庭」に興味があった私は大喜びです。

 「シテール」はギリシャの島の名前、調香師「クリスティーヌ・ナジェル」が旅の思い出から香水を作り上げる「庭シリーズ」です。ギリシャの眩いばかりの日の光、枯れ草のそよぎ、オリーブの木、ピスタチオの香りがイメージの原点だとクリップビデオで語っています。私の興味は「ピスタチオ」の香りに釘付けです。どんな香りかしらと思っているところにお土産でした。主人が荷物から出して来た時に「一番新しいの?」と尋ねたほどです。

 パンデミックの3年間、主人は帰国できず香港住まいでした。ですから私のトワレは1本も増えませんでした。手持ちの数本を大事に季節に合わせて使って来ました。「シテールの庭」の封を切ったのは昨晩です。勿体なくて箱のまま眺めていました。 「シテール」の風景でしょうか?青い海、緑のオリーブの木、枯れ草に赤いピスタチオの実です。

 60歳を過ぎてから香りの強いものは頭痛を引き起こします。パウダリーな甘い香りより軽やかなものに惹かれます。以前好きだった香りでも重たく感じ、使わないままのものもあります。「キャーレッシュ」に始まるエルメスの香水は苦手でした。香水自体軽いのが主流になって来ています。エルメスの「庭シリーズ」は「リー氏の庭」についで2本目です。中国の庭の記憶を辿った「リー氏の庭」は私には香港や中国の記憶につながりました。 

 昨晩お風呂上がりに「シテールの庭」を首筋にひと吹き、目を閉じました。香りの移り変わりを知るには数時間かかります。箱の絵のように枯れ草のような香りと青い海を抜けて吹く風を感じながらベットに入りました。「ピスタチオの香りはどこだろう?」と思いつつ眠りに落ちました。

 朝目覚めて、すっと起き上がった時、枕からいつもとは違う香りが立ち上がります。「シテールの庭」をつけて寝たことを思い出しました。数時間後の私の匂いと一つになった「シテールの庭」は深い緑の香りに変わっています。「オリーブの木」の匂いと「ピスタチオ」の香りです。深いけどはかない香りです。毎朝、自然に目覚めます。いい香りと共にベットから起き上がると、いい一日のスタートが切れます。

 今も髪の揺らぎでふと香る「シテールの庭」、私を想像のギリシャへと運んでくれます。「あなた、ありがとう」


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