曇、4度、57%
街を歩く人を見ると子供からお年寄りまで寒くなるとダウンのジャケットを着ています。お安く手に入るようになって以来、冬の防寒着の主流になって来た感があります。軽くて、暖かい、手頃なお値段。いえ、高級なダウンだってみなさんお召しです。
昨年の衣替え、出してきたダッフルコートを見て思いました。いよいよ始末しようかな?何分にも重いコートです。色は紺。黒のコートは冠婚葬祭で必要ですからとって置くつもりです。このダッフルコートも古いものです。20数年は着ています。オーソドックスな作りで、留め具は象牙です。求めた当初はこのコートの下にスーツを着ていました。だんだん服装の傾向が変わって、一度お直しをしてもらっています。肩幅、そで丈、脇も詰めてもらいました。セーターの上に着てピッタリと身体に馴染みます。
始末するつもりで、思い切りよく捨てるもののカゴに入れました。衣類回収の日の朝、出して来てちょっと羽織って鏡の前に立ちました。体格が小さな私ですが、このしっかりとしたコートが一番似合うかもしれません。襟にファーがついたマントより軽い暖かなダウンより毛足の長いイタリアのコートよりこのダッフルがスタイルからして似合うように思います。またハンガーにかけてワードローブに仕舞いました。仕舞いながら、重いだけではないことに今一度気付きます。ワードローブの場所を大きく取るコートです。ワンピース3枚分の幅を占めます。それでも残すことに決めました。
昨日、いよいよ寒い1日となりました。ダッフルコートの出番です。着た途端、「あっ、重い。」と感じます。それでも着慣れたコートは顔映りもよく、鏡に向かってニッ。昔は着るものの重量が1キロ増えると1度体感温度が上がると言われていましたが、新繊維の発達のおかげで昔の言い草になりました。歩きながらコートを見るとあれ、ココさんの毛が付いています。ダウンを着慣れるとココさんの毛の処理を忘れて出かけます。やれやれ、手がかかるコートです。年齢とともに軽くて暖かな衣類が好もしい、でもたまにはカチッとしたウールのコートは気持ちに張りをくれます。あと何年このダッフルコートに袖を通すのかな。
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