晴、29度、86%
義母に息子一家を合わせたいとずっと考えていました。もう数年顔を合わせていません。そんな矢先、また感染者の拡大で施設での面会が厳しくなりました。抗原検査を受けた人だけが一名、10分ほど実際に会うことができます。ガラス越しなら何名でも構いませんとのこと、みんなで行って来ました。
私ですら数ヶ月ぶりです。義母を病院に連れて行くのも今まだ思うようにはなりません。ただ、予防接種の時だけは私が連れて行きます。義母の体に触れることの出来る唯一の機会です。昨日は朝食後の義母が車椅子で玄関脇で私たちを待っていてくれました。
以前フッと私が誰か分からなくなることがありました。今回みんなの顔を認識してくれるか、不安でした。職員の方から誰が来るかは聞いているはずです。ガラス越しに向かい合った途端、義母の目がしっかりと私の孫娘つまり義母のひ孫を捉えています。次々に顔を家族の方に向けました。「今日は大丈夫だ。」と一安心。昔の義母はよく笑いました。笑顔がだんだん少なくなっています。笑顔はないものの、ガラス越しに「大きくなったね、」というような手振りをします。こちらもあちらもマスクをしているので、口の動きもわかりません。孫にあたる息子が一生懸命会話の仲介をしています。短い時間でしたが、義母は喜んでくれただろうと思います。
義母を喜ばせたいとの思いでしたが、孫娘がこの時のことを覚えていて欲しいとも願います。孫娘はまだ小さい頃、足の弱った義母の手を引いたこともありました。記憶のどこかに義母の姿が残ってくれるでしょう。その記憶は孫娘が歳をとってどこからかヒョイと顔を出すはずです。「この人誰だったっけ?」暫く考えて「あっ、チヤ子おばあちゃんだ。」と。
義母は髪を切り11月に病院に連れて行った時より、身仕舞い良く見えました。「まだまだ長生きしてくださいね。」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます