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曇、23度、96%
毎朝走りに出かける大濠公園のボートハウスの前の花壇は「百合」がこのひと月ほど満開です。一体何本植えられているのか、その甘い香りは一帯に滞っているような濃厚さを感じます。「百合」の香を嗅ぐと母の命日の度に主人が「白百合」を抱えるように持ち帰ってくれたことを思い出します。香港の花市では12本もしくは10本がひと束です。家のあちこちに分けて活けました。家中が「百合」の香りで満たされました。
ご近所の「百合」はとっくに咲き終わり、何時になったら我が家のは花開くかと待ちました。つぼみが付いてひと月、膨らみ始めるとその重さで「百合」全体が前に傾ぎます。朝玄関を出てふっと鼻先を「百合」の香が掠めました。やっと咲き始めました。
つぼみでさえ重い大きな「カサブランカ」が開くと、茎はお辞儀をしているようです。球根を痛めますから支柱を立てるわけにいかず、横の木に結わいました。3本で16個の花です。 香りも花の大きさもさすが「カサブランカ」と感じます。
「百合」はここまで大きくなくとも花姿が好きです。山道でふと見つけたか細い「百合」はその風情が心に残ります。たった1本、ラッパ状の花が微かな風に揺れています。
花が満開になった「カサブランカ」を1本切って父母に供えました。 仏壇は始末しましたが、父母の写真を飾る前には香とお花は絶やしません。甘い香りにココさんもクンクン。
おしべの花粉嚢は服を汚すので切り落とす方もいらっしゃいます。私はこの花粉嚢も百合の美しさの一部だとそのままにしておきます。昨夜から家の空気が「百合」の香で染まっています。ここしばらく大輪の「カサブランカ」を楽しみます。
ボートハウスの前の百合も見事‼️
通るたびに、歓声が出ます。