気ままに

大船での気ままな生活日誌

秋明菊の瑞泉寺にて

2009-10-10 08:27:08 | Weblog
秋明菊が、あちらこちらで見ごろになってきましたので、瑞泉寺を訪ねてきました。鎌倉のお寺ではここのが一番好きで、毎年、観にゆきます。やっぱり、咲きそろっていました。今の時期ですと、花は、ほぼこれだけですので、かえって目だっていいです。


瑞泉寺といえば、梅ですが、梅の枯れ枝に白い秋明菊がからんで、まるで梅の花のようです。”秋明梅”ですね(笑)

白花が主体ですが、うすいピンクのもちらほら。

そして、華やかな、濃いピンクの八重の秋明菊も。


梅林の片隅のベンチに腰をおろし、ふと横をみると猫ちゃんが。ノラかなと思ったら、”迷い猫札”をつけていました。手招きするとニャーとあいさつして、寄ってきて、ボクの膝の上に座り、首をぼくの膝に乗せてくつろいでいました。よくみると、迷子札には、○○タミとだけ書いてありましたが、住所は書いてありませんでした。これでは迷子になっても、連絡先がわかりませんね(笑)。きっと、ご近所の猫ちゃんなのでしょう。内田百聞さんのノラも迷子札をつけておけばよかったですね。ぼくもいつか、迷子札をつけるようになるのかな(汗)。


山門前の方代さんの歌碑の前。字が読めなくなってきました。ぼくはこの和歌が好きです。

手の平に豆腐をのせていそいそといつもの角を曲がりてかえる



”瑞泉寺の和尚がくれし小遣をたしかめおれば雪が降り来る”の歌のように大下豊道和尚と親しくしておりました。方代さんがこのお寺に親近感をもつひとつの理由は、開山された夢窓国師が幼少年時代を、自分の故郷、山梨県、右左口村のお寺ですごしたこともあるのではないかと思います。方代さんが昭和60年に、70才で亡くなられたあとも、毎年夏に、瑞泉寺で方代忌が営まれています。

母の名は山崎けさのと申します日の暮方の今日のおもいよ     

一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております

こんなにも湯飲茶碗はあたたかくしどろもどろに吾はおるなり

こんなところに釘が一本打たれいていじればほとりと落ちてしもうた

広告のちらしの裏に書きためし涙の歌よわが泪なり



帰り道、みたすすき野原。秋が深まりました。
コメント
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