気ままに

大船での気ままな生活日誌

新東横線渋谷駅初日&東京サクラ開花宣言

2013-03-16 21:27:18 | Weblog
ぼくの青春時代を運んでくれた東急東横線のターミナル、渋谷駅が、今日、大きく変わろうとする初日を迎えた。こんな記念すべき日に行かないわけにはいかないのだ。 まず、JR渋谷駅側から、昨日まで東横線の(地上の)始発駅であり、終着駅であった旧渋谷駅ホームを見学に行った。そこまでは、馴れたもんで簡単に行ける。階段を上がり、旧改札口の前まで来てびっくり、多くの人が名残を惜しむかのように、作業員が数人だけ働いているホームをじっと見つめたり、カメラを向けたりしている。な、なんたることだ。春だというのに・・。学校出てから十余年、恐いものなど何もなかった若き日を(今じゃ無職の風来坊だけど)、共に過ごした東横線渋谷駅。今日でお別れ、また逢う日まで逢える時まで別れのそのわけは話したくないなぜかさみしいだけなぜかむなしいだけ、の、東急渋谷駅ナノだ。

見学者でいっぱい。

旧改札口の向こうはシーーーン。


しかし、いつまでも、うじうじしてはいられない。過去とはきっぱり、お別れすることもジンセイでは必要ナノだ。さあ、新しい駅はどこだ、どこにいるノダ。あなたは何処にいて何をしてるのそれは知りたくないそれはききたくないたがいに気づかい昨日にもどるから。でも地下5階だという。でもすんなり行けない。でも一旦、外に出て、また階段を下りて、やっとたどり着いた、新東急渋谷駅。東急というより、副都心線との合同駅という感じ。横浜から埼玉方面に乗り換えなしで行けるとのこと。でも、ぼくは新宿湘南ラインがあるから、全然恩恵は受けないノダ。

新改札口

埼玉方面行きの案内が


そして、ぼくは、この改札口に入って、中華街方面の東急に乗るつもりだったのだが、突然”東京も桜開花宣言”のテロップが流れたので、突如変更。そうだ、靖国神社のソメイヨシノ標準木の開花をみてこようと。で、半蔵門線に乗ってしまったノダ。

靖国神社の標準木はすぐに見つかった。人だかりだったから。5輪以上が”開花宣言”の条件。それは、軽くクリアーしていた。十数輪咲いていた。昨年より15日早く、1953年の観測開始以来、2002年の記録と並ぶ最も早い開花宣言だという。その記録的開花をこの目で見ることができた! さくら好きのワタシメとしては、近来にない喜びなのでアル。





気をよくしてね、千鳥ヶ淵を歩いたのさ。咲き始めの桜を捜しながら半蔵門まで。これがまた、とても楽しかった。いくつも見つけましたよ。




そうそう、ブンカムラでルーベンス展もみてきましたよ。これもまた、すばらしかった。何にもかも、歴史的な一日だった。こんな日もあるんだなあ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武蔵と武士のダンディズム

2013-03-16 10:32:11 | Weblog
今回の九州旅行では、家内の故郷、熊本は新幹線さくらの車窓からしか眺めなかったが、もちろん、ぼくも何度も、ここを降り立っている。家内の実家からほど近いところにある島田美術館にも寄り、宮本武蔵の肖像画など武蔵関連の品々も何度かみている。武蔵の銅像や武蔵塚も、そして金峰山麓の”霊巖洞”も訪ね歩いたこともある。

武蔵と熊本との関係は、寛永17年(1640年)、57歳のときに、熊本城主細川忠利に客分として招かれてから始まり、当地で亡くなるまで5年間つづくいた。その細川家の永青文庫で開催されていた”武蔵と武士のダンディズム”展を終了間際にみてきた。

剣豪武蔵としての評価は高い。中里介山著の”日本武術神妙記”によると、大家・上泉伊勢守(新陰流の祖)、柳生但馬守宗矩、名人・塚原卜伝、上手・小野次郎右衛門忠明 (伊東一刀斎の弟子、一刀流)ら共に、上手・宮本武蔵として歴代剣豪ベスト5に入っている。これら剣豪の中で、”芸術家”としても名を残しているのは武蔵だけである。強いばかりの男じゃなか、こんな一面もあるんじゃ、と言う武蔵をみることができ、とても楽しい展覧会であった。

まず、今回の目玉。紅梅鳩図(重文)天空に伸びる一本の枝は武蔵の剣技と結びつける解釈もあるという。


五輪書。武蔵60歳の時、霊巖洞にこもって書き、亡くなる直前に完成したという執念の書。地・水・火・風・空の5巻からなる。「空の巻」は最晩年の心境をつづったものだそうだ。


時雨雁図小柄。時雨の中に雁が飛ぶ絵柄。武蔵は余技として鍔もつくったそうだ。


特別出品 不動明王立像(伝武蔵)。仏師みたい、びっくり。


正面達磨図


達磨図といえば、白隠さんの達磨図も別室に。梅図、百寿字も。渋谷の白隠展でみたような。

残念ながら、前期展示でみられなかった”芦雁図屏風(重文)。


・・・・・
永青文庫に隣接している新江戸川公園は、元細川家下屋敷、(明治に入ってからは)元細川家本家の跡地。


この近くの椿山荘の庭園には若冲の五百羅漢が20ほど京都から逃げてきている(笑)。フォーシーズンホテルは椿山荘ホテルに名が変わっていた。


神田川の向こうは早稲田大学。むかしの校舎を描いた壁画が面白かった。


早大會津八一記念博物館ものぞいてきた。八一コレクションが面白かった。中国の明期の墓陵に入れたミニチュアの人型、動物、建造物などの副葬品などや書。特別展もなかなか面白かった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする