気ままに

大船での気ままな生活日誌

大暑の名古屋場所と鎌倉場所 

2015-07-23 21:24:40 | Weblog

今日は大暑の日。名古屋と鎌倉も暑い一日となりました。

大暑の名古屋場所

終盤戦に入って、1敗組の照ノ富士と栃煌山が連敗。3敗となり、今日、快心の勝利をつかんだ稀勢の里に並んだ。こうなれば、もう両横綱との対戦を残す稀勢しかいない!何とか豪栄道にも助太刀してもらい、優勝ラインを3敗まで引き下げたいところ。可能性は十分あるゾ!でも、優勝決定戦まで持ち込んでも、トンビに油揚げをさらわれる可能性が高い、照とかに。それでもいい。千秋楽まで場所を面白くさせてもらえば。

栃煌山、お前もか。優勝を目前にして負ける稀勢みたい。おお暑い

照、お前もか。昨日、今日と横綱に連敗。おお暑い

涼しい相撲をとったのは稀勢の里だけ。やっぱりお前が頼りだ!

遠藤も、嘉風も、3敗で残った、残った!

大暑の鎌倉場所

大暑の夜を飾るはずだった、鎌倉花火大会は中止。昨日の高波で火薬の設置ができないため、それは昨日から分かっていた。それを知らずに浴衣姿が鎌倉駅にいっぱい中止を知ったら熱くなるだろう

せめて、妙本寺の凌霄花と、線香花火みたいな水引草でもみていってね。

おんめさまの蓮とシュウメイギクもみていってね。




女郎花だって咲いている。

紫式部の花も。

ぼくは花火見物の代わりに、鏑木清方記念美術館、そして、川喜多映画記念館で”情婦”をみてきた。アガサクリスティー原作の推理映画。終幕のどんでん返しにびっくり。終わりに、”結末を明かさぬように”という字幕が出たので、ここで明かすわけにはいきません。でも、数日内には、本ブログで明かすかも。

大暑の川喜多映画記念館

大暑の鏑木清方記念美術館

そうそう、大暑に相応しい、オニユリが鎌倉のあちこちで咲き誇っていましたよ。まるで常総の赤鬼、稀勢の里を応援するように。


コメント (4)
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円覚寺夏期講座 真民さんと海原純子さん

2015-07-23 07:43:51 | Weblog

毎年、円覚寺の夏期講座を楽しみにしている。四日間つづくが、ようやく3日目に参加することができた。家内は通し券を買っているので、1,2日目も聴講している。初日の女性初のエベレスト登頂を成し遂げた田部井淳子さんの話は面白かったらしい。癌を克服し、とても元気なお姿で、今は、なんと、仲間たちとシャンソンを習い、地方公演もするほどの腕前になったそうだ。二日目はキリスト教のシスター渡辺和子さんの”置かれた場所で咲きなさい”の講演も印象深く、また気高いお姿にも感動したようだ。禅寺でキリスト教というのも面白い。後述の真民さんも、こう述べている。宗教はなんでもいい、我を去り、素直になり、ありがいことを知ることである。

さて、3日目、開演30分前に円覚寺に到着。はやくも会場の方丈内は超満員で、外のテントの椅子席に座る。はじめ、横田管長が”無門関”をテキストにして、難しいことを、やさしく、くだいてお話し下さる。”本来の面目”、久しぶりに聞く言葉。

そして、最初のゲスト講演者は、あの真民さんの娘婿、西沢孝一さん。”坂村真民という生き方/その人生と詩の魅力”というテーマ。ぼくは、真民さんフアンで、彼の詩集も持っているし、円覚寺・黄梅院の掲示板に載る真民さんの詩も、本ブログでよく紹介している。でも彼の人生については今回、はじめて知ったことが多い。

真民に影響を与えた人として、まずお母さん。8歳のとき父を亡くし、その後、五人の子供を女手一つで育てくれた母への恩に報いるために詩を書いている、と。そして、母亡きあとの母は、仏とともに生きる人、杉村春苔尼。さらに、一遍上人。この人のあとについて行こうと決心する。この3人を慕う真民の詩がいくつか紹介される。ひとつだけ挙げる。

念ずれば/花ひらく 苦しいとき/母がいつも口にしていた/この言葉を/わたしもいつのころからか/となえるようになった/そうして/そのたび/わたしの花が/ふしぎと/ひとつ/ひとつ/ひらいていった (念ずれば花ひらく 46歳作)

真民流の生き方とは。
貧しくとも心は高貴に、こつこつと、かなしみを大切にして生きること。

こつこつ/こつこつ/書いてゆこう
こつこつ/こつこつ/歩いてゆこう
こつこつ/こつこつ/掘り下げてゆこう (こつこつ 50歳作)

家族を大切にしながら、人間としていきてゆく。”捨てず”という詩には、西行や山頭火のように妻子を捨てず、芭蕉や放哉のように世を捨てないと決意する言葉が。身体が弱かったが、97歳まで生きた。最晩年まで詩作をつづけた。

しっかりしろ/しんみん しっかりしろ/しんみん しっかりしろ/しんみん しっかりしろ/しんみん しっかりしろ/しんみん どこまで書いたら/気がすむか/もう夜が明けるぞ しっかりしろ/しんみん (しっかりしろしんみん 89歳作)

そうそう、真民さんの三女の方もごあいさつされていた。真民さんのお子のお顔をみられるとは。うれしか。真民さんは熊本生まれで、朝鮮に渡り、戦後、愛媛に引き揚げ、国語教師となる。演者、西沢さんの努力により、松山市郊外の砥部町に真民記念館が設立される。いつか、道後温泉に寄りながら、訪ねてみたい。

海原純子さんの演題は、お馴染み”ストレス時代を生きる/元気になるための処方箋”。お話し上手で、あっと言う間の70分。みなさん、クラス会に出ると分かるでしょ、年よりずっと若く見える人、逆にふけてみえる人、その差は健康貯金の差なんですよ、さあ、早速、テストしてみましょう、と聴衆をいきなり、引き込む。煙草を吸わない、度を過ぎた飲酒をしない、毎日、朝ご飯を食べる、定期的に運動している、6時間の睡眠時間をとっている、食事の栄養バランスに気を付けている、”労働時間”は9時間以内、ストレスのコントロールに気を付けている、この8問、みなさんどうですか。〇が4つ以下は落第、5~6はまあまあ、7~8は合格です。お酒もほどほどならOKとのことで、ぼくは合格ライン!

ストレス解消法。身体をばかにしてはいけない。身体がのびのびすれば、心ものびのび。就寝前、5分間、心をリセットする。悩みを溜めないことが大切。我慢強い人は、案外、ストレスに弱い。文章を書いたりして、表現することも重要。つまらないことで悩んでいたことがあとでわかる。(人の)レッテル貼り思考、先読み思考(取越し苦労)なども良くない、などなど。でも、ご自身も鬱病になったこともあるそうですよ。そうそう、(人生岐路の中で、やむなく)”捨てた人生”を、今の人生の一部に組入れてみるのもどうかと。浜っ子、海原さんも、医学生時代にクラブのジャズ歌手をしていたが、今、復活させているとのこと。今のぼくは、すべて、”捨てた人生”で生きている!人生下り坂が最高!(汗)

夏期講座のあとは、午後、鎌倉女子大の公開講座の音楽史で、ベートーベンの歌劇”フィデリオ”を聞く、見る。これは”捨てた人生”というより、新たな”好奇心人生”!

4日目は、千宗室さんと養老孟司さん。こちらも面白かった。次回、報告の予定です。

講義のおわったあと、黄梅院にお参り。真民さんの詩は一月にいっぺん変えるらしく、前回紹介したのと同じ詩が出ていた。

下り坂には、うつくしい木漏れ日がいっぱい輝いていた。




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