向島からバスで日暮里に出て、上野で食事した。ぼくは初めてだが、家内は二度目の上野公園内にある、創業が明治八年で、横山大観がオーナーであったこともあるという、韻松(いんしょう)亭。そこで花御膳を頂いた。ここのメインの日本酒が”国稀”だったので、食べる前から気に入ってしまった。鎌倉でも、このお酒を売っているお店が一軒あり、そこの宣伝文句がいいのだ。日本最北(北海道増毛町)の酒蔵のお酒、稀勢の里を応援します、国稀!
お料理も、もちろんおいしかったですよ。花篭膳。国稀(冷酒)はこのような酒器でつぐ。お酒にぴったりのお料理。
韻松(いんしょう)亭。国稀が飲みたくなったらまた、ここへ来よう(汗)。
このあと、芸大美術館で、うらめしや~展をみた(感想文はのちほど)。
冥途のみやげを買って、久しぶりに黒田記念館に立ち寄った。
清輝さんに挨拶をして、展示室へ。
裸体画習作
グレーの原 1890年頃の作。フランスの田舎の風景。
ブレハの海岸 1892年作。北フランス・ノルマンディー西のブレハ島。共に絵を学んでいた久米桂一郎がよく滞在した島で、訪ねたときの作品。
美人散歩(逍遥)1895年、第1回白馬会出品作。
見学を終え、外に出て、記念館の外壁を見回していたら・・
外壁と同じ色に埋まっている、一匹の猫をみつけた。
おいと呼んだが、声もなし。目も開かなかった。
のどかな夏の日だった。